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タワマン〜墜ちた女達〜
第25章 狩野の日常④

「しかし、そう言ってしまうと、情報を聞き出すために抱かれるかもしれない佐藤さんが可哀相に思えますね…。」
「と、とにかく…、美夜に近づくためには必要なことだから…。帰って来る場合は2人に連絡するから…。遅くなるようだったら、それも連絡するよ。」
「わかりました。ご武運を…。」
「まっ、旧知の仲なんでしょ?とりあえず楽しんで。」
それぞれの言い方で狩野の話を了承する礼奈と風花。
そして、狩野は佐藤と会う日の夜、ジャケットを着て、若干フォーマルな格好でロビーにて佐藤を待つ。
約束の時間から5分過ぎたころ、エレベーターから佐藤が現れる。
「ごめんなさい。ちょっと仕事の話が長引いてしまって…。」
「いやいや、5分くらいだから大丈夫だよ。タクシー待たせてるから、すぐ移動しようか。」
「はい…。ありがとうございます。」
2人は狩野が呼んだタクシーに乗り込み、近くのホテルへ向かう。
「楽しみだな〜。私、あのレストラン行ったことなくて…。1度は行ってみたかったんです。」
「それは良かった。俺も2回ほどしか行ったことないけど、かなり美味しかったよ。」
「ありがとうございます。予約していただいて…。」
「いやいや、結局1年くらい一緒に仕事してたけど、まともに佐藤さんと食事出来なかっから、それのお詫びということで。」
「1回、荒木さんと誘ってくれたのに、行けなかったんですよね〜。」
「そうそう。急遽の残業で…。あの時はきつかったな〜。」
2人でしばし、昔を懐かしむ。あの頃の狩野は仕事にかなりの情熱を持っていた。実際に仕事は楽しかった。1週間ほとんど寝ずに仕事したこともあるくらいだ。今の狩野からすると考えられない。今も仕事に女に充実した寝られない日々ではあるが。偶に寝かせてもらえないこともある。
「佐藤さんは今の仕事は楽しい?」
「えっ…?ええ。楽しいですよ…。給料も上がって、大事な仕事も任せられていますし。柊社長もよくしてくれるので…。ただ…。」
「ただ…?どうかした…?」
「い、いえ…。最近ちょっとだけ…疲れてるだけです。せっかくなので、今日はたくさん食べて元気養います!狩野さんが奢ってくれるので♡」
「もちろん、奢るけど…。無理しないようにね?」
「やった!ありがとうございます!嬉しい!」
ちょっとだけ悩ましい姿を見せる佐藤。
「と、とにかく…、美夜に近づくためには必要なことだから…。帰って来る場合は2人に連絡するから…。遅くなるようだったら、それも連絡するよ。」
「わかりました。ご武運を…。」
「まっ、旧知の仲なんでしょ?とりあえず楽しんで。」
それぞれの言い方で狩野の話を了承する礼奈と風花。
そして、狩野は佐藤と会う日の夜、ジャケットを着て、若干フォーマルな格好でロビーにて佐藤を待つ。
約束の時間から5分過ぎたころ、エレベーターから佐藤が現れる。
「ごめんなさい。ちょっと仕事の話が長引いてしまって…。」
「いやいや、5分くらいだから大丈夫だよ。タクシー待たせてるから、すぐ移動しようか。」
「はい…。ありがとうございます。」
2人は狩野が呼んだタクシーに乗り込み、近くのホテルへ向かう。
「楽しみだな〜。私、あのレストラン行ったことなくて…。1度は行ってみたかったんです。」
「それは良かった。俺も2回ほどしか行ったことないけど、かなり美味しかったよ。」
「ありがとうございます。予約していただいて…。」
「いやいや、結局1年くらい一緒に仕事してたけど、まともに佐藤さんと食事出来なかっから、それのお詫びということで。」
「1回、荒木さんと誘ってくれたのに、行けなかったんですよね〜。」
「そうそう。急遽の残業で…。あの時はきつかったな〜。」
2人でしばし、昔を懐かしむ。あの頃の狩野は仕事にかなりの情熱を持っていた。実際に仕事は楽しかった。1週間ほとんど寝ずに仕事したこともあるくらいだ。今の狩野からすると考えられない。今も仕事に女に充実した寝られない日々ではあるが。偶に寝かせてもらえないこともある。
「佐藤さんは今の仕事は楽しい?」
「えっ…?ええ。楽しいですよ…。給料も上がって、大事な仕事も任せられていますし。柊社長もよくしてくれるので…。ただ…。」
「ただ…?どうかした…?」
「い、いえ…。最近ちょっとだけ…疲れてるだけです。せっかくなので、今日はたくさん食べて元気養います!狩野さんが奢ってくれるので♡」
「もちろん、奢るけど…。無理しないようにね?」
「やった!ありがとうございます!嬉しい!」
ちょっとだけ悩ましい姿を見せる佐藤。

