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タワマン〜墜ちた女達〜
第26章 佐藤恵美との一夜

狩野の褒め言葉に照れたように応える佐藤。ほんのり頬が色づき艶めかしい。佐藤は背が高く、スラッとした体型をしている。胸の膨らみもしっかりあり、スタイルも良い。
酒が入ったせいもあるが、狩野は佐藤の姿に欲情している自分に気づく。
食事中は仕事の話やプライベートの話まで幅広く、楽しく会話していたが、突っ込んだ話は出来なかった。食事が終わり、残ったワインを傾けながら、狩野は佐藤を誘う。
「楽しい食事が出来て良かったよ…。」
「私のほうこそ…。楽しくて、美味しくて…。本当にありがとうございます。」
「いやいや、気にしないで。それより、せっかくなら…、このホテルはバーもあるけど、そこでもう少し飲まない?時間がないなら、仕方ないけど。」
「バーですか…?いいんですか…?」
「もちろんだよ…。佐藤さんみたいな美人と飲めるなら、大歓迎さ…。」
「狩野さんって、すぐ人をそうやって褒めておだてるんだから…。」
「いやいや、本心だよ?じゃあ、場所を変えて、もう少しだけ飲もう。」
「はい…。」
2人は同じホテルのバーへと移動する。すっかり気を許した様子の佐藤は狩野との距離が近く、寄り添うように歩く。
「寄ってない?大丈夫?」
狩野がさり気なく腰に手を回すが、嫌がる様子もなく、逆に狩野にしなだれかかるように佐藤は密着する。
「大丈夫です。少し酔っただけですから…。」
潤んだように見える瞳を向けてくる佐藤。このまま部屋に連れ込んでもいいように思うが、肝心の美夜についての話が聞けていない。狩野は欲望が先走りそうになるのを、ぐっと堪え、バーへ向かう。
落ち着いた雰囲気のバー。カウンターの隅に2人並んで酒を飲み始める。
「久しぶりに狩野さんと会って…昔のこと思い出しちゃったんですよね…。」
そうやって佐藤がポツリポツリと自分のことを話し始める。狩野は黙って頷き、先を促してやる。
「昔は自分の好きな仕事に情熱を燃やしてたと思えるけど…、今はどうなのかなって…。」
「仕事楽しいって言ってたけど…?」
「もちろん、仕事は楽しいし、責任ある仕事で嬉しいんですけど…。でも…、それが本当に自分の力なのかなって…。」
「佐藤さん、仕事出来るから…。なんで自分の力じゃないって思うの?」
「それは…。み…、柊社長が…。柊社長のおかげというか…。なんて言えば良いんだろ…。」
酒が入ったせいもあるが、狩野は佐藤の姿に欲情している自分に気づく。
食事中は仕事の話やプライベートの話まで幅広く、楽しく会話していたが、突っ込んだ話は出来なかった。食事が終わり、残ったワインを傾けながら、狩野は佐藤を誘う。
「楽しい食事が出来て良かったよ…。」
「私のほうこそ…。楽しくて、美味しくて…。本当にありがとうございます。」
「いやいや、気にしないで。それより、せっかくなら…、このホテルはバーもあるけど、そこでもう少し飲まない?時間がないなら、仕方ないけど。」
「バーですか…?いいんですか…?」
「もちろんだよ…。佐藤さんみたいな美人と飲めるなら、大歓迎さ…。」
「狩野さんって、すぐ人をそうやって褒めておだてるんだから…。」
「いやいや、本心だよ?じゃあ、場所を変えて、もう少しだけ飲もう。」
「はい…。」
2人は同じホテルのバーへと移動する。すっかり気を許した様子の佐藤は狩野との距離が近く、寄り添うように歩く。
「寄ってない?大丈夫?」
狩野がさり気なく腰に手を回すが、嫌がる様子もなく、逆に狩野にしなだれかかるように佐藤は密着する。
「大丈夫です。少し酔っただけですから…。」
潤んだように見える瞳を向けてくる佐藤。このまま部屋に連れ込んでもいいように思うが、肝心の美夜についての話が聞けていない。狩野は欲望が先走りそうになるのを、ぐっと堪え、バーへ向かう。
落ち着いた雰囲気のバー。カウンターの隅に2人並んで酒を飲み始める。
「久しぶりに狩野さんと会って…昔のこと思い出しちゃったんですよね…。」
そうやって佐藤がポツリポツリと自分のことを話し始める。狩野は黙って頷き、先を促してやる。
「昔は自分の好きな仕事に情熱を燃やしてたと思えるけど…、今はどうなのかなって…。」
「仕事楽しいって言ってたけど…?」
「もちろん、仕事は楽しいし、責任ある仕事で嬉しいんですけど…。でも…、それが本当に自分の力なのかなって…。」
「佐藤さん、仕事出来るから…。なんで自分の力じゃないって思うの?」
「それは…。み…、柊社長が…。柊社長のおかげというか…。なんて言えば良いんだろ…。」

