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第26章 佐藤恵美との一夜

「んぢゅ…ぅ♡久しぶりだからぁ…優しくして…？お願い…。んちゅる…る。」

「ああ、もちろんだ…。シャワー浴びるかい…？」

「んっ…。そうね…。い…一緒に入る…？」

佐藤が照れながら聞いてくる。狩野はそんな佐藤に囁やく。

「じゃあ…先に入ってて…。後から行くから…。」

「んっ…。わかった…。す…少し…時間ちょうだい…？」

「わかってる…。ほら…行って…？」

佐藤は促されるまま、ホテルの浴室に向かう。狩野はそれを見送った後に携帯を取り出す。礼奈と風花に今日は帰らないことを伝えるためだ。そのために佐藤には先に浴室へと向かわせたが、佐藤にはいろいろ準備する時間として伝わったはずだ。
すぐに２人から返事が来る。

【承知いたしました。やはり手を出すわけですね？穴埋め期待しておきますので、よろしいですか？】

【わかったわ…。ほどほどにしてね？この穴埋めは必ずしてね？】

２人ともから穴埋めの催促が来る。狩野は２人にそれぞれきちんと時間を作ることを約束して連絡を終える。

狩野はバルコニーに出て、タバコに火を点ける。そこそこの高級ホテルのスイートルームなので、隣にはジャグジーが付いている。

『こっちにしとけば良かったかな…？』

そう思うが、今更移動させるわけにはいかない。佐藤は化粧を落としたりと、久しぶりに男に抱かれる準備に忙しいだろうから、ジャグジーは後のお楽しみにとっておく。

狩野はタバコを吸い終えて、浴室に向かう。

「入ってもいいかい…？」

脱衣所から声をかける。

「ど…どうぞ…。」

佐藤の返事を待って、狩野は服を脱ぎ、浴室の扉を開ける。
佐藤はバスタオルを身体に巻いた状態で立って待っていた。

化粧を落とし、身体をある程度洗ったのであろう。見えている肌の部分には水滴が付き、髪も少し濡れ、艶っぽい雰囲気を醸し出す。

「なんでバスタオル巻いてるのかな…？」

「さ…さすがに裸を急に見られるのは恥ずかしくて…。」

「ふっ…。俺からすると、脱がす喜びが出来て嬉しいけど。」

狩野はそう言って佐藤を抱き寄せる。

「恥ずかしがらなくても、佐藤さんはきれいだよ？」

狩野はそう言って唇を重ねる。佐藤は自ら口を開き、舌を絡ませてくる。

「んぢゅるぅ…♡んんっ…♡ね…ねぇ…できれば…恵美って呼んで…？んちゅ…ぅる♡」

恵美はそう言って甘えてくる。