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タワマン〜墜ちた女達〜
第27章 ホームパーティー

狩野と風花がベッドの中で語り合っている同時刻、美夜は会社で仕事をしていた。
今日は日曜のため、出社している社員はほとんどいない。美夜は唯一出社している若い女性社員が淹れたコーヒーを飲む。
「ごめんなさいね…。日曜に呼び出して…。助かったわ…。」
「と…とんでもない。美夜社長と…こうやって働けて嬉しいです。」
目をキラキラさせ、憧れの眼差しを向けてくる若手社員。可愛いらしい風貌をして、何事にも一生懸命取り組むその社員を美夜は好ましく思う。
「ねぇ…。来週、私のマンションでホームパーティーするから来ない?何人か他の社員も来るし、他の会社の方も来るんだけど…?」
「美夜社長のマンションって…あのタワマンの…?ぜ…ぜひ!行きます!行かせてください。」
「良かったわ…。じゃあ、これに時間と場所書いてるから…。」
美夜は招待状を女性社員に渡す。キャッキャとはしゃぐ女性社員を見ながら、『こんな無邪気な娘もいいわね…。』と考える。
最近、恵美と上手くいっていない。どうも恵美は自分の仕事ぶりが評価されているのではなく、美夜の恋人だから社内で優遇されていると思っているようだ。美夜は社長としてはきちんと公私を分けるため、そんなことはないのだが、そこは痴情のもつれ。理性で簡単に割り切れる問題ではない。
恵美との関係を続けながらも、他の女性と浮気したことはあるが、長くは続かなかった。目の前の若手社員を美夜は狙ってはいるが、どうなるか。
いっそのこと、恵美が狩野とくっついてくれたら、気兼ねなく遊べるかなと考え、恵美が憧れていた様子の狩野をパーティーに呼んだが、恵美と狩野がくっつくのも、嫉妬してしまいそうだ。
『なかなか上手くいかないわね…。』
軽くため息をつき、それでもテキパキと仕事をこなす美夜であった。
そして、翌週の土曜に美夜のホームパーティーが開催された。ホームパーティーと言いながらも、実際はマンションのパーティールームで行われる。
狩野は礼奈に案内されてパーティールームを訪れる。狩野が中に入ると、すでにほとんどの出席者が揃っていた。
出席者の大半が女性だ。色とりどりのドレスに身を包み、各々談笑している。風花や萌衣もドレスを着て2人で話している。チラッと2人は視線を向けてくるが、すぐに視線を外す。この場では2人とは同じマンションの住民という関係でしかない。
今日は日曜のため、出社している社員はほとんどいない。美夜は唯一出社している若い女性社員が淹れたコーヒーを飲む。
「ごめんなさいね…。日曜に呼び出して…。助かったわ…。」
「と…とんでもない。美夜社長と…こうやって働けて嬉しいです。」
目をキラキラさせ、憧れの眼差しを向けてくる若手社員。可愛いらしい風貌をして、何事にも一生懸命取り組むその社員を美夜は好ましく思う。
「ねぇ…。来週、私のマンションでホームパーティーするから来ない?何人か他の社員も来るし、他の会社の方も来るんだけど…?」
「美夜社長のマンションって…あのタワマンの…?ぜ…ぜひ!行きます!行かせてください。」
「良かったわ…。じゃあ、これに時間と場所書いてるから…。」
美夜は招待状を女性社員に渡す。キャッキャとはしゃぐ女性社員を見ながら、『こんな無邪気な娘もいいわね…。』と考える。
最近、恵美と上手くいっていない。どうも恵美は自分の仕事ぶりが評価されているのではなく、美夜の恋人だから社内で優遇されていると思っているようだ。美夜は社長としてはきちんと公私を分けるため、そんなことはないのだが、そこは痴情のもつれ。理性で簡単に割り切れる問題ではない。
恵美との関係を続けながらも、他の女性と浮気したことはあるが、長くは続かなかった。目の前の若手社員を美夜は狙ってはいるが、どうなるか。
いっそのこと、恵美が狩野とくっついてくれたら、気兼ねなく遊べるかなと考え、恵美が憧れていた様子の狩野をパーティーに呼んだが、恵美と狩野がくっつくのも、嫉妬してしまいそうだ。
『なかなか上手くいかないわね…。』
軽くため息をつき、それでもテキパキと仕事をこなす美夜であった。
そして、翌週の土曜に美夜のホームパーティーが開催された。ホームパーティーと言いながらも、実際はマンションのパーティールームで行われる。
狩野は礼奈に案内されてパーティールームを訪れる。狩野が中に入ると、すでにほとんどの出席者が揃っていた。
出席者の大半が女性だ。色とりどりのドレスに身を包み、各々談笑している。風花や萌衣もドレスを着て2人で話している。チラッと2人は視線を向けてくるが、すぐに視線を外す。この場では2人とは同じマンションの住民という関係でしかない。

