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タワマン〜墜ちた女達〜
第27章 ホームパーティー
狩野と恵美が昔を思い出し、話していると、幾人かの女性が近づいてくる。

「初めまして。佐藤先輩の後輩の宮田です。」

「篠崎…です。よろしくお願いします。」

「た、立花と言います。」

宮田、篠崎、立花という3人の女性だった。聞けば3人は恵美の部下になるらしい。最初に美夜の周りにいた女性達とは違うグループ。美夜より恵美を慕っているようだ。

「佐藤先輩って昔から仕事出来たんですね〜。」

「今も…仕事、助けてもらってます。」

「か、狩野さん、電報堂はやっぱり忙しいんですか?」

恵美の昔の話を聞きながら、狩野についても聞いてくる。恵美はちょっと恥ずかしそうにはにかみながら、話を合わせている。

「いつも凛々しい佐藤先輩が…狩野さんの前だと乙女になってる…!?」

「篠崎さん…、何言ってるのよ…。」

いつも弱みを見せず毅然とした態度が多い恵美が、旧知の狩野の前だと普通にはにかみ笑う姿に3人は驚いたようだ。

「狩野さん、独身なんですよね…?どうですか?うちのリーダーは?」

「こらっ!宮田さん!?何を言って…!?」

「はは…。佐藤さんは綺麗だし、仕事も出来る女性だよね。周りがほっとかないでしょ?」

狩野は笑いながらはぐらかす。

「と、とても人気あります。」

「だったら…私なんかどうです?そこそこお得だと思うんですけど。」

宮田という女性がグイグイ来る。残りの2人も狩野に視線を送ってくる。どうやら恵美が否定するのを見越して、自分達を売り込むつもり…そう見えるように振る舞っている。

どうやら3人は恵美と美夜の関係に気づいている。その上で憧れの先輩には幸せになってほしいと、狩野とくっつけることを狙っている。しかし、近くには美夜の目がある。そのため、自分達が狩野を狙っている風を装い、カモフラージュしているようだ。

狩野に向ける視線は色恋のフィルターをかけてはいるが、瞳の奥は冷静に状況を観察しているのが見て取れる。

ひと騒ぎして3人が去っていく。

「…いい後輩じゃないか…。」

狩野が言うと、恵美も苦笑交じりに言う。

「ああやって、余計なことまで頑張ろうとするけど…ええ、いい後輩よ…。」

狩野と恵美が話していると、美夜が近づいてくる。

「狩野さん、楽しんでいただけてるかしら…?」

「ええ、もちろん。佐藤さんがいるので、緊張せずに済んでます。」
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