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タワマン〜墜ちた女達〜
第27章 ホームパーティー
「あら、それは良かったわ。」

「こうやって沢山の方とお話するのは久しぶりですが、佐藤さんがいると、昔を思い出して…。気兼ねなく他の人とも話せますから。」

「そう…。恵美は昔からこんな感じだったの…?」

美夜も昔の恵美の話を聞きたがった。自分の知らない時代の恵美について聞きたいのだろう。ほんの少しだけ昔の恵美を知る狩野に対して嫉妬の色が混じっているのは気の所為だろうか?

狩野はそんなことを考えつつ、昔の恵美とのエピソードをいくつか話す。美夜は興味深そうに狩野の話に聞き入る。

時折、チラチラと楽しそうに笑う恵美に視線をやりながら、美夜は狩野の話に合わせている。狩野はある程度、美夜の嫉妬を煽るように恵美との仲が良かったエピソードを話す。

そうして、会話をしながらの探り合いが行われる。やがて、美夜は去り、狩野は他の出席者と話している内に、徐々に出席者は帰路につきはじめる。自然と残るのは急ぎ帰る必要のないマンションの住民の狩野や風花達。

その風花達も挨拶して帰る。狩野もそのタイミングで一旦、美夜や恵美に挨拶して、パーティールームを出る。

入れ違うようにして、礼奈がパーティールームに入る。狩野は礼奈にそっと目配せする。目だけで礼奈は返事をして、中へと入っていく。

自室に戻ってから狩野はタバコに火を点ける。ゆっくり一本吸ったところで礼奈からのメッセージが携帯に来る。狩野はタバコの火を消すと、再びパーティールームへと戻る。

パーティールームはスタッフにより、粗方片付けられていた。出席者の中で残っているのは恵美だけだ。美夜の姿もない。

礼奈は片付けが終わったスタッフと共に何も言わず、出ていく。

「あら?狩野…さん、どうしたの…?」

狩野が入ってきたことに驚いたように恵美が反応する。

「ん…?恵美と話したかっただけだよ。だめだった?」

「だめじゃないけど…。あんっ…!?ここでは…。」

狩野がおもむろに恵美を抱き寄せる。恵美は困ったように言うが狩野は気にしない。

「ん…ちゅ…。ね…ねぇ…。美夜が…来たらぁ…。」

「見られたほうがいいかもよ…?柊さんが見たら…どんな反応するか…知りたくない…?」

「んぢゅるぅ…。んんっ…。でも…。こんなところでぇ…。」

狩野はそれ以上、恵美に言葉を発せさせないように唇を塞ぐ。抵抗しようとした恵美の身体から力が抜ける。
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