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タワマン〜墜ちた女達〜
第28章 6人目〜柊美夜〜
狩野はパーティーの片付けについて、恵美や礼奈から普段の状況を聞き出していた。たいてい恵美がスタッフに片付けを指示するために残り、礼奈と美夜が最終確認し、戸締りを行う。

そのため、狩野は片付けが終わる頃合いを見て、礼奈に連絡させ、パーティールームへ戻る。上手く礼奈が理由をつけて退出し、恵美と2人きりになったところでイチャつく。一旦、退出していた美夜がその現場を見ることも想定内。というか、美夜に見られるためにわざとイチャついていたのだ。

自分の恋人が男とイチャついていれば、美夜は激怒する。しかし、その途中で礼奈に声をかけるように指示していた。そうなると、表立った話が出来ない美夜はどうするか?当然、自室に呼んでくれると、狩野は確信していた。

そうして、まんまと狩野は美夜の部屋に入ることに成功する。こうなれば、後は狩野の思うがままである。多少、強引に美夜を抱いても誰にもバレることはない。美夜の夫はこのマンションには来ない。恵美と協力すれば、簡単に美夜を墜とせるはずである。

美夜の先導で最上階の部屋へ向かう。狩野の後ろをオロオロしながら、恵美がついてくる。さすがに心配なのであろう。狩野は美夜にバレないように、恵美に向かって、落ち着くように指示する。

そうこうしている内に美夜の部屋に着く。

「どうぞ。入って。」

20階の狩野の部屋よりさらに広い玄関。ドアを開けると、長い廊下がある。

「失礼します。」

狩野は一言断り、中に入る。美夜はそのままリビングに向かう。そこは30畳はあろうかという広さ。かなりの高級感溢れる調度品の数々。まさにセレブと言っていい部屋であった。

「それで…恵美…。これはどういうことなの…!?」

リビングの中央で仁王立ちした美夜が恵美を詰問する。黒のロングドレスを着た美夜。深いスリットからは長く魅力的な脚が覗く。金髪に近い明るい髪。毛先はふんわりとカールされている。今はその髪が逆立つような怒りに包まれている。しかし、その様子さえ美しいと感じるほど美夜は綺麗だ。

「み…美夜…。わ、私は…。その…。」

美夜の迫力に恵美がたじろぎ、言葉に詰まる。狩野はそんな恵美に助け船を出す。

「柊さん…?さっきから貴女は恵美さんをまるで自分のもののような言い方をされてますが、それこそ、いったいどういうことなんですかね…?まるで恋人のように…。」
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