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タワマン〜墜ちた女達〜
第28章 6人目〜柊美夜〜
美夜は必死だった。しかし、人を扱うことに素養はあったのか、美夜が仕事に邁進すると、かなりの結果が伴ってきた。その間、夫のほうも着々と地盤を固めつつ、浮気を繰り返していた。

2年で自分の会社を立ち上げた美夜。その日、美夜は夫を呼び出した。夫の目の前には数々の浮気の証拠写真と、誓約書が置かれていた。

美夜は夫の浮気を淡々と問い詰め、白状させ、そのまま誓約書にサインさせる。

誓約書には財産分与のことから、慰謝料のことなど多岐に渡る。離婚はしないが、今後は美夜に触れることさえ許されない。美夜に毎月相当の慰謝料を払うことなどを約束させた。

夫は仏頂面のまま、渋々サインした。夫は副社長の座が守れれば、それで良かったのだろう。それさえできれば浮気だってできるのだから。
最後に美夜は聞く。

「どうして浮気なんか…?私の何が不満なの…?」

夫は一言だけで答える。

「俺はもっとお淑やかな女性が好きだ。」

そう言って去って行った。確かに夫が浮気している相手は黒髪で細身の女性ばかり。見た目が派手でスタイルが良すぎる美夜とは違うタイプ。

「そんなの…どうしようもないでしょ…。」

見た目についてが自分で選べない。美夜は無力感に苛まれながらも奮起した。これからは自分の会社があるのだ。

美夜は新しい会社の社員を女性ばかりにした。優秀な女性を関係各所から引き抜いた。そんな時に出会ったのが恵美だった。会社の立ち上げから一緒になって頑張ってくれた。

恵美も仕事で上手くいっていなかった時期であった。深夜まで一緒に残業する毎日の中で、美夜は恵美に惹かれた。
誘ったのは美夜のほうだった。2人で初めての大きなプロジェクトをやり遂げ、買ったばかりのこのマンションで打ち上げをした。
酔った勢いで美夜は男性恐怖症になっていることを告白し、恵美にキスした。恵美は嫌がる素振りを見せず、それどころか、優しく抱き締めてくれたのだ。

その晩、2人は互いに初めての女性同士でぎこちない行為をした。そこから定期的に恵美はマンションに泊まるようになった。明確に付き合うという話はしなかった。
しかし、美夜は行為の度に恵美に「愛してる」と伝えた。恵美ははにかみながら「私も」と言ってくれたのだ。

それを支えに今まで頑張ってきた。それなのに…。それなのに恵美が他の男性に抱かれていたなんて…。美夜は涙を抑えられない。
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