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タワマン〜墜ちた女達〜
第29章 狩野の日常⑤

『こういう寝顔は可愛いのよね…。それで結局、許しちゃうんだな…。ただの契約のはずが…すっかりハマっちゃった…。人を好きになるってないと思ってたのに…。』
風花は狩野の寝顔を指で突く。狩野が煩わしそうに寝顔が歪む。その表情に風花は微笑んでしまう。
ホステスという仕事上、男性との付き合いはかなりドライである。幻想を抱くこともない。しかし、気がつけば、かなりの回数抱かれ、狩野が望むことならある程度叶えてあげたいと手伝ってしまっている。
『みんなそうなんだろうな…。』
風花は他の女性も似たように考えているのだろうと思う。それほどまでに狩野とのSEXは麻薬のような快楽で、心まで溶かされる。
風花が狩野の寝顔を突いていると、狩野の目が開く。同時に晴香と真千子が部屋に入ってきた。
「あ…、孝宏さん、風花さん、おはようございます。」
「こんにちは。ご主人様、風花さん…。」
2人が挨拶してくる。
「おはよう…。晴香に真千子…。今、何時だ…?」
「もう11時よ…。私…シャワー浴びてくるわね…?」
狩野の問いに応えながら、風花は立ち上がる。「ああ。」という狩野の返事を背中に受け、ササッと浴室に向かう。すれ違う瞬間、晴香と真千子の肩を叩いて囁やく。
「あとはよろしくね…?」
そう言って風花は寝室を出ていく。その様子に晴香と真千子は顔を見合わせる。
「風花さん…大丈夫かしら…?ちょっと疲れてるみたいだけど…?」
「そうね…。ご主人様…?何かあったの…?」
事情を知らない晴香と真千子が聞いてくる。狩野は体を起こして答える。
「ああ…。昨晩からちょっと盛り上がってな…。美夜を墜とせた喜びから、つい…やりすぎた…。」
「柊さんを…?墜としたんですか…!?」
「す…すごい…!!ご主人様が来て…まだ1年くらいなのに…。もう…柊さんを…。」
目を丸くして、2人とも驚く。いずれはと考えていたが、こんなに早いとは思っていなかった。
「ああ、かなりラッキーだったさ…。すまん…。水を取ってくれるか…?」
狩野のお願いに真千子が寝室に備えられた小型の冷蔵庫から水のペットボトルを取り出す。この冷蔵庫は晴香達と楽しむのにキッチンまで行かなくていいようにと、狩野が用意したものだ。
真千子はキャップを開けると、狩野に手渡さずに、自分の口に含み、唇を重ねて水をゆっくり流し込む。
風花は狩野の寝顔を指で突く。狩野が煩わしそうに寝顔が歪む。その表情に風花は微笑んでしまう。
ホステスという仕事上、男性との付き合いはかなりドライである。幻想を抱くこともない。しかし、気がつけば、かなりの回数抱かれ、狩野が望むことならある程度叶えてあげたいと手伝ってしまっている。
『みんなそうなんだろうな…。』
風花は他の女性も似たように考えているのだろうと思う。それほどまでに狩野とのSEXは麻薬のような快楽で、心まで溶かされる。
風花が狩野の寝顔を突いていると、狩野の目が開く。同時に晴香と真千子が部屋に入ってきた。
「あ…、孝宏さん、風花さん、おはようございます。」
「こんにちは。ご主人様、風花さん…。」
2人が挨拶してくる。
「おはよう…。晴香に真千子…。今、何時だ…?」
「もう11時よ…。私…シャワー浴びてくるわね…?」
狩野の問いに応えながら、風花は立ち上がる。「ああ。」という狩野の返事を背中に受け、ササッと浴室に向かう。すれ違う瞬間、晴香と真千子の肩を叩いて囁やく。
「あとはよろしくね…?」
そう言って風花は寝室を出ていく。その様子に晴香と真千子は顔を見合わせる。
「風花さん…大丈夫かしら…?ちょっと疲れてるみたいだけど…?」
「そうね…。ご主人様…?何かあったの…?」
事情を知らない晴香と真千子が聞いてくる。狩野は体を起こして答える。
「ああ…。昨晩からちょっと盛り上がってな…。美夜を墜とせた喜びから、つい…やりすぎた…。」
「柊さんを…?墜としたんですか…!?」
「す…すごい…!!ご主人様が来て…まだ1年くらいなのに…。もう…柊さんを…。」
目を丸くして、2人とも驚く。いずれはと考えていたが、こんなに早いとは思っていなかった。
「ああ、かなりラッキーだったさ…。すまん…。水を取ってくれるか…?」
狩野のお願いに真千子が寝室に備えられた小型の冷蔵庫から水のペットボトルを取り出す。この冷蔵庫は晴香達と楽しむのにキッチンまで行かなくていいようにと、狩野が用意したものだ。
真千子はキャップを開けると、狩野に手渡さずに、自分の口に含み、唇を重ねて水をゆっくり流し込む。

