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タワマン〜墜ちた女達〜
第29章 狩野の日常⑤

紗綾から狩野のマンションに泊まるなら、1度自分のアパートに戻り、準備をしてから来たいと申し出があり、1時間後にタクシーで来るとのことだった。
狩野はその間に軽く掃除する。淫靡な匂いが充満していた部屋の空気を入れ替え、シーツを予備のものに替えたりする。ある程度、他の女性の気配を消しておく。頻繁に出入りする礼奈達のものは専用の部屋に置いてあるが、聡い紗綾が見れば、そこかしこに女性の影を感じるだろう。しかし、狩野は敢えてそのままにする。
紗綾には他に女性がいることを隠してはいない。バレたところで問題ない。
そうこうしている内に紗綾がやって来たようで、インターホンが鳴る。オートロックを開けてやり、しばらく待つと玄関のインターホンが鳴る。
狩野がドアを開けると、大きめのバッグを下げ、清楚な白のタイトなワンピースを着た紗綾が立っている。紗綾のスレンダーな体型によく似あっている。
「どうぞ…。中に入って…。」
「お邪魔します…。す…凄いマンション…。緊張しちゃう…。」
「遠慮しないでね…?その服…良く似合ってるよ…。」
狩野は玄関で紗綾を抱き寄せる。
「んチュッ…♡ありがとうございます…。孝宏さんの部屋に来るから…ちょっとおしゃれして来ました…♡」
「これから何回でも、来ることになると思うけどね〜。ああ、でも、基本は紗綾の部屋に行きたいけどね…?」
「わ…私の部屋は…狭いし…。」
「ん〜、でも、ここは仕事部屋も兼ねてるから…。気分転換に行きたくなるんだよね…。俺のものが置いてあるのって、ここか紗綾の部屋だけだから…。」
狩野の言葉に紗綾の優越感がくすぐられる。狩野には他にも女性がいる。しかし、狩野が落ち着ける場所が自分の部屋だけと言われ、嬉しくなってしまう。
「さあ、中に入って…。」
狩野は紗綾をリビングへと案内する。自分の部屋とは比べものにならないくらいの広さと豪華さ。落ち着いた雰囲気を紗綾は目を丸くする。
「外…、見ても…いいですか…?」
紗綾が遠慮がちに尋ねてくる。狩野は頷き、バルコニーへと連れて行く。夜風が軽く冷たく体に当たる。2人は寄り添い、夜の海を眺める。
「きれい…。こんなところに住んでたんですね…。ちょっと羨ましい…。」
「これからはちょくちょく遊びに来てもいいよ…?さっきも言ったけど、来てほしくなかった訳じゃないから…。」
狩野はその間に軽く掃除する。淫靡な匂いが充満していた部屋の空気を入れ替え、シーツを予備のものに替えたりする。ある程度、他の女性の気配を消しておく。頻繁に出入りする礼奈達のものは専用の部屋に置いてあるが、聡い紗綾が見れば、そこかしこに女性の影を感じるだろう。しかし、狩野は敢えてそのままにする。
紗綾には他に女性がいることを隠してはいない。バレたところで問題ない。
そうこうしている内に紗綾がやって来たようで、インターホンが鳴る。オートロックを開けてやり、しばらく待つと玄関のインターホンが鳴る。
狩野がドアを開けると、大きめのバッグを下げ、清楚な白のタイトなワンピースを着た紗綾が立っている。紗綾のスレンダーな体型によく似あっている。
「どうぞ…。中に入って…。」
「お邪魔します…。す…凄いマンション…。緊張しちゃう…。」
「遠慮しないでね…?その服…良く似合ってるよ…。」
狩野は玄関で紗綾を抱き寄せる。
「んチュッ…♡ありがとうございます…。孝宏さんの部屋に来るから…ちょっとおしゃれして来ました…♡」
「これから何回でも、来ることになると思うけどね〜。ああ、でも、基本は紗綾の部屋に行きたいけどね…?」
「わ…私の部屋は…狭いし…。」
「ん〜、でも、ここは仕事部屋も兼ねてるから…。気分転換に行きたくなるんだよね…。俺のものが置いてあるのって、ここか紗綾の部屋だけだから…。」
狩野の言葉に紗綾の優越感がくすぐられる。狩野には他にも女性がいる。しかし、狩野が落ち着ける場所が自分の部屋だけと言われ、嬉しくなってしまう。
「さあ、中に入って…。」
狩野は紗綾をリビングへと案内する。自分の部屋とは比べものにならないくらいの広さと豪華さ。落ち着いた雰囲気を紗綾は目を丸くする。
「外…、見ても…いいですか…?」
紗綾が遠慮がちに尋ねてくる。狩野は頷き、バルコニーへと連れて行く。夜風が軽く冷たく体に当たる。2人は寄り添い、夜の海を眺める。
「きれい…。こんなところに住んでたんですね…。ちょっと羨ましい…。」
「これからはちょくちょく遊びに来てもいいよ…?さっきも言ったけど、来てほしくなかった訳じゃないから…。」

