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第29章 狩野の日常⑤

狩野からは事前にこういうことをするかもと伝えられてはいたし、それを了承していた美夜だが、実際にシャツを破かれると、ショックだし、さらに演技が真実味を帯びていく。

すぐさま両腕を掴まれ、バンザイするように抑え込まれた美夜に胸を隠す術はない。激しい息づかいに上下するブラと胸が狩野の眼前に晒される。

仰向けでも形の崩れないきれいな胸。今日のブラはピンク色のシンプルなもの。いかにも仕事用と言った感じだ。じっくりと胸を視姦する狩野。

「こ…これが…美夜社長の…。き…きれいだ…。とっても…。」

「い、嫌ぁっ！み…見ないで…！離してよぉ…！離しなさいって！いい加減に…ひゃぁっん！？」

強気に睨みつける美夜だが、いきなり狩野に胸の谷間を舐められ、甘い声を上げてしまう。

「おやおや…。可愛い声だな…。もっと聞かせてくれよ？」

狩野は勢い良く美夜の胸にしゃぶりつく。

「ひぃっ…ん！やめっ…！はうぅっ…ん！やだぁ…！やめてって！離しなさぁ…んひぃっ…ん！くぅっ…！だ…ダメぇっ！あなたになんか…！触られたって…！嫌なだけよ！やめなさいっ！」

「本当に嫌なだけかな…？ブラの下で乳首が硬くなってきてないか…？」

狩野はブラの上から乳首を刺激する。谷間や鎖骨、首筋まで舐め上げながら、ブラごと胸を揉みしだき、乳首が隠れてる部分を刺激してやると、勃ち始めた乳首のコリコリした感触が指先に感じられるようになる。

「くぅっ…！ち…違うっ！あなたに触られたからじゃ…ないんんっ…！んくぅっ…！き…気持ち悪いからぁ…！やめてぇ…！本当に…警察に…言うから…！後悔するわよ！」

「ん〜？後悔するのはどっちかな〜？ああ、警察に言ったら、証拠として、これを提出してあげようか？」

狩野は美夜を抑え込みながら、ポケットから何かのボタンを取り出し、操作する。

「証拠…？い…いったい…何を…？あっ…！？な、なにこれ…？」『あっ…！？な、なにこれ…？』

一瞬遅れて美夜の声がリフレインされる。２人の視線の先にはモニターがあり、そこにはベッドの上でもつれ合う２人がそのまま映し出されていた。

「な…なんで…映って…？」『な…なんで…映って…？』

電波の状態のせいか、僅かに遅れた映像。しかし、完全に今の美夜達をどこからか撮って映し出している。よくよく見るとモニターの上に小さなカメラが載っている。