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タワマン〜墜ちた女達〜
第30章 最上階での宴

6人とも固唾を飲み、狩野の言葉の続きを待つ。
「そして、その下の階には8部屋用意してある。ここは他の住民は上がれない特別なフロアにする。最上階とパーティールームなどの設備があるフロア。そして、その下の8部屋。ここは限られた住民しか出入り出来ない仕様になる。」
「部屋を用意したって…私達の…?」
「あっ…。で…でも…8部屋用意した…?」
誰ともなく呟きが漏れる。新しいマンションに自分達の部屋が用意されたのかという期待とまだ不明な部分が多すぎるため、どういう表情をしていいかわからないといった様子である。
そして、6人が顔を見合わせる。ここにいるのは6人。数が合わない。しかし、全員がすぐに同じ顔を思い浮かべる。狩野と関係を持つ女性はもう1人いるのだ。美夜と一緒に関係を持った佐藤恵美がいる。それを合わせれば7人になる。それでもあと1人足りない。
しかし、そこで再び6人は思い出す。もう一人いるのだ。狩野が未だ誰とも会わせていない女性が。名前もわからないがマンションで見かけたことがある女性。全員が紗綾にたどり着く。
全員の驚きが落ち着くのを見計らい、再び狩野が言う。
「薄々、理解しただろうが、新しいマンションに皆の部屋を用意する。ここにいない恵美と…、そして、まだ紹介していないが、二宮紗綾という女性だ。」
「その二宮という女性も含めた私達全員と一緒に住みたいということ…?」
風花が代表してズバリと尋ねる。
「そういうことだ。」
「なんでわざわざ…?」
「わ…私は…む…無理じゃ…。」
狩野の肯定に、美夜は呆れたように言い、晴香は夫がいるから無理だと慌てふためく。
「わざわざ新しいマンションを建てるのは、このマンションの上に行けば行くほど偉いみたいな風潮が嫌いだからだ。俺の前では全員平等だと言ったが、どこかに下の階を見下す気持ちはないか?なくても、先ほどから見てると壁はあるよな?」
狩野が確認するように美夜に聞く。
「見下してるつもりはないわよ…。でも…確かに壁はあるかも…。」
素直に答える美夜。美夜自身歩み寄りたい気持ちはあるが、晴香や真千子と急に仲良くしろと言われても、すぐにとはいかない。
「だからこそ、新しいマンションで平等にだ…。俺は皆とそういう風に生活したい。」
『皆と平等に生活したい』という言葉に嬉しそうに反応する者もいる。
「そして、その下の階には8部屋用意してある。ここは他の住民は上がれない特別なフロアにする。最上階とパーティールームなどの設備があるフロア。そして、その下の8部屋。ここは限られた住民しか出入り出来ない仕様になる。」
「部屋を用意したって…私達の…?」
「あっ…。で…でも…8部屋用意した…?」
誰ともなく呟きが漏れる。新しいマンションに自分達の部屋が用意されたのかという期待とまだ不明な部分が多すぎるため、どういう表情をしていいかわからないといった様子である。
そして、6人が顔を見合わせる。ここにいるのは6人。数が合わない。しかし、全員がすぐに同じ顔を思い浮かべる。狩野と関係を持つ女性はもう1人いるのだ。美夜と一緒に関係を持った佐藤恵美がいる。それを合わせれば7人になる。それでもあと1人足りない。
しかし、そこで再び6人は思い出す。もう一人いるのだ。狩野が未だ誰とも会わせていない女性が。名前もわからないがマンションで見かけたことがある女性。全員が紗綾にたどり着く。
全員の驚きが落ち着くのを見計らい、再び狩野が言う。
「薄々、理解しただろうが、新しいマンションに皆の部屋を用意する。ここにいない恵美と…、そして、まだ紹介していないが、二宮紗綾という女性だ。」
「その二宮という女性も含めた私達全員と一緒に住みたいということ…?」
風花が代表してズバリと尋ねる。
「そういうことだ。」
「なんでわざわざ…?」
「わ…私は…む…無理じゃ…。」
狩野の肯定に、美夜は呆れたように言い、晴香は夫がいるから無理だと慌てふためく。
「わざわざ新しいマンションを建てるのは、このマンションの上に行けば行くほど偉いみたいな風潮が嫌いだからだ。俺の前では全員平等だと言ったが、どこかに下の階を見下す気持ちはないか?なくても、先ほどから見てると壁はあるよな?」
狩野が確認するように美夜に聞く。
「見下してるつもりはないわよ…。でも…確かに壁はあるかも…。」
素直に答える美夜。美夜自身歩み寄りたい気持ちはあるが、晴香や真千子と急に仲良くしろと言われても、すぐにとはいかない。
「だからこそ、新しいマンションで平等にだ…。俺は皆とそういう風に生活したい。」
『皆と平等に生活したい』という言葉に嬉しそうに反応する者もいる。

