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タワマン〜墜ちた女達〜
第30章 最上階での宴

しかし、既婚者の立場の者は狩野の提案に懐疑的である。基本的に新しいマンションに住むのにほぼ問題がないのは礼奈だけである。
風花は父も今のマンションに帰って来ることがある。美夜は実質、別居状態ではあるが、引っ越ずとなると、少し面倒だ。さらに恵美が了承するかもわからない。
他の3人に至っては一応の夫婦生活を送っており、かなり難しい。
「孝宏の気持ちはありがたいわ…。でも…急に引っ越すって言われても…。結婚している人はどうするの…?離婚しろって言うの…?」
風花が代表して、狩野に尋ねる。晴香、真千子、萌衣が固唾を飲んで狩野の答えを待つ。
「そうだな…。出来るならそうしてもらいたいが…。晴香、真千子、萌衣…。3人は旦那を愛してるか…?別れたくないという気持ちはあるか…?」
狩野が今度は3人に尋ねる。3人は戸惑いながら顔を見合わせる。どう答えたものか迷い戸惑う3人だったが、まずは萌衣が口を開く。
「私は…愛してるとは…言えないわ…。どっちかというとお金目的で結婚したようなものだから…。向こうは私の身体が気に入ったから…。もともと愛なんてないようなもの…。だから…もともと離婚したかったけど…。たぶん…あの人が女性関係で何かを手放すとは思えない…。」
自嘲するように呟き、苦悩を吐き出す萌衣。萌衣の夫はかなり女性に対しての執着心が強い。離婚はかなりハードルが高い。
続いて真千子が口を開く。
「私も同じようなもの…。私は不自由のない生活。向こうは若い女性と結婚したというステータス。私は欲望の捌け口であり、アクセサリーでしかないわ。だから…離婚は…たぶん出来るとは思う…。向こうも他に女性がいるし…。」
真千子は狩野と暮らせるなら、離婚も辞さない気持ちであった。タイミングのいいことに、夫は新しい若い女性に入れあげている。上手くいけばとは思うのだ。
最後に晴香が話し始める。
「わ…私は…。孝宏さんと生活できるなら…。全部…捨てたい…。夫は…自分の立場を良くするために…私を使うだけ…。今まで生活してこられた感謝はあっても…愛はありません。」
晴香はすでに覚悟を決めたように言う。何があっても狩野に着いていく。そう決めたのだ。狩野に愛を…、女の喜びを…、色んなことを与えてもらった。それを掴めるなら、離婚でも何でも、地獄に堕ちようと、狩野に着いていく。そのつもりだ。
風花は父も今のマンションに帰って来ることがある。美夜は実質、別居状態ではあるが、引っ越ずとなると、少し面倒だ。さらに恵美が了承するかもわからない。
他の3人に至っては一応の夫婦生活を送っており、かなり難しい。
「孝宏の気持ちはありがたいわ…。でも…急に引っ越すって言われても…。結婚している人はどうするの…?離婚しろって言うの…?」
風花が代表して、狩野に尋ねる。晴香、真千子、萌衣が固唾を飲んで狩野の答えを待つ。
「そうだな…。出来るならそうしてもらいたいが…。晴香、真千子、萌衣…。3人は旦那を愛してるか…?別れたくないという気持ちはあるか…?」
狩野が今度は3人に尋ねる。3人は戸惑いながら顔を見合わせる。どう答えたものか迷い戸惑う3人だったが、まずは萌衣が口を開く。
「私は…愛してるとは…言えないわ…。どっちかというとお金目的で結婚したようなものだから…。向こうは私の身体が気に入ったから…。もともと愛なんてないようなもの…。だから…もともと離婚したかったけど…。たぶん…あの人が女性関係で何かを手放すとは思えない…。」
自嘲するように呟き、苦悩を吐き出す萌衣。萌衣の夫はかなり女性に対しての執着心が強い。離婚はかなりハードルが高い。
続いて真千子が口を開く。
「私も同じようなもの…。私は不自由のない生活。向こうは若い女性と結婚したというステータス。私は欲望の捌け口であり、アクセサリーでしかないわ。だから…離婚は…たぶん出来るとは思う…。向こうも他に女性がいるし…。」
真千子は狩野と暮らせるなら、離婚も辞さない気持ちであった。タイミングのいいことに、夫は新しい若い女性に入れあげている。上手くいけばとは思うのだ。
最後に晴香が話し始める。
「わ…私は…。孝宏さんと生活できるなら…。全部…捨てたい…。夫は…自分の立場を良くするために…私を使うだけ…。今まで生活してこられた感謝はあっても…愛はありません。」
晴香はすでに覚悟を決めたように言う。何があっても狩野に着いていく。そう決めたのだ。狩野に愛を…、女の喜びを…、色んなことを与えてもらった。それを掴めるなら、離婚でも何でも、地獄に堕ちようと、狩野に着いていく。そのつもりだ。

