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タワマン〜墜ちた女達〜
第5章 狩野の日常
景気が良くない昨今では高級店になかなか新規の客は来ないのであろう。それで会議の時から、狩野に会った時に店に誘うべく、用意していたのだろう。トレーニングウェアのどこに持っていたのか気になるが…。

「じゃ、私はトレーニングに戻るわ…。お店に来てくれるの楽しみにしてますね。」

そう言って、風花は手をヒラヒラ振って、ストレッチブースへ戻っていく。狩野はそのプリプリ揺れるお尻に視線がいきそうになるのを強引に自制する。狩野はすっかりトレーニングする気分がなくなってしまったので、その場を後にし、部屋に戻る。

部屋に戻ってから、携帯を取り出し、昔の同僚にラインを入れてみる。風花も狩野のターゲットの1人である。ならば何か弱みを握るためにも風花のお店に行く必要がある。さすがに1人で行くのは躊躇われるので、同僚を誘う必要があるのだ。メッセージだけ送って携帯を閉じる。忙しい奴だから、返事が来るのはずいぶん先になるだろうと思いつつ…。


こうしてタワマン生活にも慣れ始めた狩野は、さらにトレーニングの一貫でタワマン内のプールにも訪れていた。
今日は高城の案内付きだ。

「世間が忙しくしているのに、日中に優雅にプールですか…。羨ましいことで…。」

例によって、高城が毒づいて来る。高城なりの冗談だと狩野は受け取っているが、他の住民にも同じように言うのか気になるところである。

「まあ、気軽な生活なことは否定しないけど…。高城さんはいつもそんな感じなの?住民に対してそういう態度で怒られたりしない?」

「私も態度は変えますので。それなりの方にはそれなりの態度で応対しますが。」

「俺への態度はそれなりか…?まあ、高城さんが気楽に毒づける特別な住民と考えておこうかな…すみません。」

言葉の途中で高城のジト目に気づいた狩野は取り急ぎ謝る。

「こちらが競泳用のプールです。前回案内したパーティー用のプールとは別で、トレーニングを目的とされる方に貸し出しています。」

ジト目のまま、冷たい口調で高城が説明しながら、ドアを開ける。狩野の前に4レーンしかない長細い25mプールが現れる。パーティー用のおしゃれな造りではなく、なんの飾り気もないプールだ。狩野が1人泳ぐにちょうど良い。

「こちらが更衣室の鍵です。更衣室はあちらに。今から1時間、15時までのご利用です。何かご質問はございますか?」
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