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タワマン〜墜ちた女達〜
第5章 狩野の日常
しかし、狩野なら萌衣とも上手くやれるのかもしれない。高城は先ほど考えた仕事内容を放棄し、狩野がいつ出てきても大丈夫なように入口付近で待機することにする。



「すぐ出てくるかと思えば…。きっちり1時間利用するとは…。蒲田様は…?」

1時間後に出てきた狩野に1時間ずっと待ちぼうけを食らった高城が苦々しく言う。

「ああ…。まだ泳いでるよ…。確かに急に入ってきたからびっくりしたけど…。本人が気にするなと言うから…。こっちも意地になって…。」

狩野が苦笑いしながら、答える。

「それで蒲田様の水着姿に鼻を伸ばしていたのですね。」

「そんな余裕はなかったんだよ…。大変だったんだよ…。」

狩野が疲れたように言う。高城が小首をかしげるが、狩野は何も言わず、部屋に向かう。高城は一礼して狩野を見送るしかなかった。

1時間前。

海パンに着替えを済ませた狩野は軽くストレッチをしてから、ゴーグルを付け、プールに入る。冷たい水が心地よい。久しぶりに泳ぐ狩野はまずはクロールで水を掻き分ける。高校の時は水泳部に勧誘されるくらいに泳ぎは速かった。スイスイと泳ぎ、25m泳ぎ切り、そのままターンする。
その時、息継ぎをした狩野の目にプールサイドに立つ人の足が見えた。思わず泳ぎを止め、立ち上がる狩野。
その目に飛び込んできたのは、競泳用の水着を着た萌衣であった。ご丁寧に水泳用のキャップを被り、頭にゴーグルを付けている。

「はっ…?」

予想外の出来事に間抜けな声を出す狩野。そんな狩野に萌衣が声をかけてくる。

「気にしないで。私も泳ぐだけだから…。」

見下ろすように冷たく言う萌衣に狩野が慌てる。萌衣の言葉に萌衣の方を見上げた狩野は、再び視線を下にする。かなり刺激的な光景が見えたのだ。
萌衣の競泳用の水着はラインがかなり際どい。さらに胸の辺りがヤバい。大きな胸が圧縮され、とんでもないことになっている。狩野は下半身が大きくなりそうなのを必死に誤魔化しながら言う。

「あのっ…。じゃあ、私出ますねっ…?上階の方にお譲りしますっ!」

狩野は泳ぐでなく、バチャバチャと歩いてプールサイドに向かう。下半身が熱くなるのを抑えるためだ。

「だから…私は構わない。泳いで良いわよ。」

傲慢と言えるほど、冷たく言う萌衣。その言葉に狩野が動きを止める。

「そ、そうですか…?そう言ってもらえるなら…。」
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