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タワマン〜墜ちた女達〜
第7章 盗撮と再会
この日、狩野は午後から出かけるため、久しぶりにジャケットに袖を通していた。固っ苦しいスーツではなく、カジュアルになり過ぎない程度にまとめたファッション。一つ一つがさり気なく高級品を身に着けている。

今日は夜に風花のお店に行く予定なのだ。そのためのおしゃれである。事前に風花に連絡してある。その時についでに風花との関係を話していいかも確認した。狩野はタワマンに住んでいることを隠していない。そんな狩野と風花の関係を話したら、風花の住んでいるところがバレてしまうと危惧したからだ。

「そうね…。じゃあ、最近、知人の紹介で知り合ったということにしてくださる?ありがとう。気を使っていただいて。」

風花はそう言ってお礼を言ってくる。ついでにお土産を強請られた。狩野は笑って了承する。

そんなやりとりがあって、狩野は早めに家を出て、お土産を買ったりなんだりしようと考えていた。昔の同僚とは19時くらいに会い、食事をしてから、風花の店に行く予定である。

狩野はタワマンから出て、呼んでいたタクシーに乗り込む。その際に晴香とすれ違う。狩野はさり気なくウィンクを送る。晴香にはすでに今日の予定は伝えてある。

基本的に狩野は晴香に他の女性を落とすことを隠していない。その方が逆に晴香は協力的になると狩野はわかっていた。
自分に自信のない晴香は狩野に協力することで、狩野との関係を繋ぎ止めたいと考えると、見抜いていたからだ。

晴香は文句を言うことなく、笑顔で見送ってくれる。タクシーに乗り込んだ狩野は運転手に目的地を告げると、自分の思考に沈む。

『湯中真千子と高城はなんとかできるかもしれないが…。風花に萌衣、それに美夜は難しいな…。なんとかきっかけがあれば…。』

不倫しているという噂がある湯中に、コンシェルジュの高城。下階に住む湯中と、マンションで働く高城はなんとかなると狩野は考えていた。しかし、上階に住む3人はかなりハードルが高い。今日会う風花はそれこそNo.1ホステスとして男を手玉に取ることに関しては百戦錬磨であろう。萌衣と美夜は根っからのセレブで、金を手に入れた狩野でも未だ住む世界が違う気がするのだ。どうやって手を出すか、検討もつかない。

だからこそ、相手をよく知るためにも、わざわざ風花の店に行くのだ。狩野は諦めるという選択肢を選ばない自分に驚きながらも、軽い高揚感に包まれていた。
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