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タワマン〜墜ちた女達〜
第7章 盗撮と再会
タワマンの住民レベルであれば、こんな場末のラブホを利用しなくとも、ともすれば、高級ホテルだってラブホ代わりに使えるだろう。だからこそ、真千子達にはこんなところを見られるはずがないという油断があったのだと推測する。

さて、これからどうするべきか、狩野は迷う。出来れば出て来る姿も撮りたい。しかし、いつ出て来るかわからない。狩野は同僚との約束の時間、お土産を買う時間を逆算して考える。
早めにマンションを出たおかげで、2時間ほどは余裕がある。真千子は主婦だ。そこまで時間に余裕があるとは思えない。ならば時間ギリギリまで待ってみようと、狩野は決意する。
ちょうどホテルの入口近くに喫茶店がある。狩野は迷わずその店に入る。店内に入り見渡すと、ちょうどホテル側の窓際の席が空いている。そこに座ってコーヒーを注文する。コーヒーが運ばれてきたあと、さり気なく携帯を動画モードにして、他の客にわからないようにホテルの入口に向けてセットする。

『さてと…、早めに出て来てくれるとありがたいが…。』

なんなら、同僚との約束に遅刻する覚悟もする。お土産を買う予定の店にもう1台の携帯を使って、18時過ぎには行くので、取り置きしてもらうように伝える。

『携帯を2台にしていて、助かった…。』

狩野は先日、思いついたように2台目の携帯を購入していた。カメラの性能が1番いいものを選んだのは、晴香や他の女性との情事を撮る可能性を考えてのことだったが、こんなに早く活躍する場が来るとは思いもしなかった。

『これは神がかってるな…。本当に美夜まで全員を手にできるかもな…。』

狩野は自分の運の良さに恐ろしくなる。晴香だって、壺を割る瞬間に立ち会わなければ、未だ抱くことは叶っていなかっただろう。どうやらかなりの運気が自分に向いていると自覚する。
これによって狩野の5人に対する欲望が加速していくことになる。

『あの中で真千子は今…。見てろよ…。すぐに俺のものにしてやるからな…。』

狩野は今、まさに真千子が全裸で男と肌を重ね合っていると想像し、軽い嫉妬を覚える。あの柔らかそうな肢体。爆乳と言える胸。むっちりとしたお尻。それらを自分ではない男が自由に出来ていることに勝手な嫉妬をしてしまう。

『まあ、いいさ…。今だけだ…。俺に抱かれたら、他の奴に抱かれたいとは思わなくなるだろう…。」

狩野は自信があった。
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