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タワマン〜墜ちた女達〜
第7章 盗撮と再会
いかにもやり手の営業マン風の村木慎吾。狩野と同期で入社した狩野にとっては頼りになる同僚だった。

「狩野に会うって言ったら、一緒に行くってうるさくてな。すまんな。」

悪びれる様子もない慎吾に呆れながらも、久しぶりに会えた仲間達に内心嬉しくなる狩野。

「まぁ、智也はともかく、二宮とは会えて良かったよ。久しぶり。元気だった?」

「は、はい。なんとかやってます。」

「狩野さん!俺はともかくって…。久しぶりに可愛い後輩に会えたからって、ツンデレしなくても。」

「お前は可愛くないからな〜。ツンしか出て来ないが。」

「ひでぇ!?」

「まあまあ、店は4人で予約してある。行くぞ?」

慎吾が先に歩き出す。狩野は他の二人とともに続きながら、慎吾に言う。

「お前が店決めるって言い出したのはこのせいか…。」

「まあな。お前からCLUBCheekに行きたいって誘われたのには驚いたけどな。あの因縁の店に。」

慎吾がからかってくる。慎吾は狩野を最初に店に連れて行った人物である。

「そうっすよ。先輩があの店に行きたがるなんてびっくりしましたよ!」

智也も声をかけてくる。

「ああ、たまたま知人の紹介で、あそこの楓華さんと知り合ってな…。今度は会えるからぜひと誘われたからな…。」

「羨ましい…。No.1から直接誘われるなんて。俺、あの店行ってもほとんど話せなかったのに…。」

智也が羨ましがる。その時、二宮が話しかけてくる。

「狩野先輩は今、何を?再就職されたんですか?」

「うんにゃ、無職。当分のんびりする予定。」

「そうなんですね…。でも、元気そうで安心しました。」

「ありがとう。心配かけてすまなかったね。」

狩野が笑いかけると、二宮も笑顔になる。普段はおとなしい清楚なOLだが、笑うとパッと花が咲いたように可愛い。仕事もできて、社内の男性陣からの人気も高い。

「二宮は先輩が辞めてから落ち込んでたもんな〜。」

智也が茶化してくる。二宮がキッと智也を睨む。

「まあまあ、少し静かにしろよ。着いたぞ?」

慎吾が3人に言う。目の前には小洒落たイタリアンの店が佇む。

「ここか…。」

歩いてきた道でなんとなく予想がついていた狩野が呟く。この4人でよく行っていた店だ。

「ああ、この4人だしな。久しぶりにな。」

狩野の気持ちを察したように慎吾が言う。
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