この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タワマン〜墜ちた女達〜
第7章 盗撮と再会
最初は憧れの会社に入ってすぐで、そこで働く先輩に憧れているだけかと思ったが、3年間ずっと想い続けてくれているようだ。
狩野は無精子病で結婚したくないこと、社内恋愛は面倒だと考えていたことで、やんわりと二宮の気持ちを断るようにしていた。しかし、どうやら、狩野が辞めた後もまだ想い続けてくれていたようだ。

「いいよ。俺で良かったら。今、大きな仕事あるんだろ?それ終わって落ち着いたら連絡してよ。俺は基本、暇してるから。」

狩野は少し考えた後、そう返事する。会社も辞め、余計なしがらみもなく、晴香を犯してから、狩野の心のストッパーが壊れてしまったようだ。以前なら、それでも二宮を傷つけないように断ったはずなのに。

「本当ですか!?ありがとうございます!楽しみ!落ち着いたら連絡しますね?」

ニコニコしながら二宮は席に戻る。

『あ〜あ、あの様子を見られたら、明日あたり慎吾にからかわれるだろうな…。俺も後でさんざんつつかれそうだ…。』

狩野は苦笑いする。狩野の病気のことを知らない慎吾は、狩野と二宮がくっつくかもしれないと考えていた節がある。後で酒の肴にされそうだと思いつつ、狩野も席に戻る。

その後も楽しく4人で語らい、飲み食いし、22時前になったので、店を出る。

「じゃあ、気をつけて帰れよ。お前らは。」

慎吾がタクシーを止めながら、二宮と智也に言う。

「はい、私もすぐタクシーで帰ります。」

「俺は彼女が別の店で待ってるんで、そっち行きます。」

二宮と智也がそれぞれ答える。狩野はさり気なく二宮に携帯を示し、連絡待ってると伝える。二宮が嬉しそうに頷く。その笑顔に見送られ、狩野は慎吾とともにタクシーに乗り込む。

タクシーに乗ってすぐに慎吾がニヤニヤしながら、狩野を見る。

「ようやく二宮とくっつく気になったか…?」

早速、からかってくる慎吾に、狩野は肩をすくめる。

「くっつくかどうかはわからないよ…。そもそも互いにプライベートはほとんど知らないんだ。仕事では上手くいっても、プライベートはだめになる関係だってざらだし。」

「まあ、そりゃそうだが…。」

「ただ、仕事辞めて、自由になって、余裕が出来たのは確かだ。まぁ、少しは向きあってもいいかなと…。」

「はは、それだけでも進歩したな…。」

そんな会話をしつつ、タクシーはCLUBCheekの前に到着する。
/498ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ