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タワマン〜墜ちた女達〜
第8章 CLUBCheek
「うわぁ、あそこのチョコレート美味しいんですよね〜。ありがとうございます。」

恵里菜も袋に印刷してある店名を見て、歓声を上げる。

「おいおい。1人抜け駆けして点数稼ぎか?」

慎吾が呆れたような声を出す。狩野は苦笑いを返す。

「点数稼ぎというよりおつかいだよ。この前、楓華さんに会った時に来るなら買ってきてと頼まれてね。楓華さんにはお世話になってるから。」

「そう言えば楓華さんと狩野さんはお店の外でのお知り合いなんですよね?どうやってお知り合いに?」

横合から恵里菜が質問してくる。

「そうだ。俺もその辺、詳しく聞いてないけど、無職のお前がどうやって知り合うんだ?」

慎吾も不思議そうに聞いてくる。

「ああ、それは。狩野さんが住まれてるマンションを扱う不動産会社の社長さんと私が知り合いで。たまたま社長さんと狩野さんが一緒の時に会ったんですよ。」

狩野と風花が事前に決めた通りに楓華が答える。

「そうそう。引っ越しした際にお世話になった社長にね。」

狩野も話を合わせる。そんな狩野に慎吾が羨ましそうな視線を向けてくる。

「こいつさ…。会社辞めて無職のくせにタワマンに引っ越ししたらしい。」

呆れた感じで慎吾が恵里菜に説明している。

「すごぉい。タワマンってもしかして海沿いの?」

「ああ、そうだね?知ってるの?」

「もちろん。あんなとこに住めるようになりたいなって。羨ましい。しかも、無職で…?」

恵里菜が小首をかしげる。その可愛いらしい仕草に狩野は微笑む。

「まあ、一応、不動産やら株やらやってるから、純粋な無職とは言えないけど。大して働かなくてはすんでるよ。」

「ますます羨ましいですね~。村木さんみたいにバリバリ働いているエリートさんも素敵ですけど、悠々自適の生活もいいですよね〜。」

恵里菜はきちんと慎吾のことも立てつつ、狩野を褒める。

「そうね。どちらも素敵ですよ。二人ともスマートな方で良かったわ。」

楓華がにっこり笑う。その笑顔に狩野と慎吾は照れる。やはりNo.1の楓華は格が違う。その笑顔を見るだけで貢ぎたくなる男が多いだろうという笑みだった。

そのまま、4人で楽しく会話をしていると、にわかに他のブースが騒がしくなる。

「え〜、いいじゃん。ボトル入れたんだし〜。咲希ちゃんが可愛いから〜。」

狩野が騒がしさにそちらを見る。
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