この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タワマン〜墜ちた女達〜
第9章 二宮紗綾
狩野の前には小綺麗なマンションが建つ。オートロックを開けてもらい、部屋の前に行く。インターフォンを鳴らすと、すぐにドアが開く。

「狩野さん…。急にどうしたんですか…?」

ドアから顔を覗かせたのは二宮紗綾だった。狩野は真千子より早く獲物について紗綾を選んだのだ。紗綾のマンションは狩野のタワマンからそう遠くない場所にある。仕事帰りに送ったことがあったのを、タクシーで思い出した狩野は紗綾に連絡を取り、ここに来たのだ。紗綾であれば狩野に恋心を抱いており、簡単に落とせると考えたのだ。

紗綾はほぼすっぴんの状態である。普段、仕事の時でもナチュラルメイクではあるが、すっぴんに近いと、より幼く見える。すでに入浴を済ませた後なのであろう。落ち着いた色の茶髪の長い髪にヘアバンドを付けたままである。服はパジャマ代わりの黒とグレーのルームウェア。

狩野は初めて見るプライベートの紗綾の可愛さに、思わず紗綾を抱き締めていた。

「狩野…さん…?酔って…ますか…?」

紗綾は抵抗せずに、心配するように狩野の背中を撫でてくれる。

「確かに…。酔ってるかもな…。慎吾と別れて、急に二宮に会いたくなって…。すまない…。」

「う、嬉しい…です…。私も…会いたかったです…。」

紗綾の手に力がこもる。狩野の鼻をふんわりとボディソープの柔らかな香りがくすぐる。

「狩野さん…?とりあえず上がりません…か?」

狩野に抱き締められたまま、頬を赤くし、紗綾が言う。

「ああ…、でも…もう少しこのままでいいか…?」

狩野は紗綾のいい匂いに包まれたまま、もう少しだけとねだる。紗綾は仕方ないといった感じで、頬を緩めて、目を閉じる。ふんわりと淡く甘い雰囲気が二人の間を流れる。

狩野が満足し、少し体を離す。紗綾は目を閉じたまま、狩野の胸に頭を預けている。狩野はその紗綾の顔をそっと上を向かせる。閉じられていた目が開き、潤んだ瞳が狩野に向けられる。
狩野はその瞳をしっかり見返したまま、唇を近づける。紗綾は抵抗することなく、狩野の唇を受け止め、再び目を閉じる。じっくりと唇を重ね、狩野が唇を離すと、紗綾が言う。

「ずっと…。ずっと…狩野さんと…こうなりたかった…。」

「ああ…。ずっと期待に応えられず…すまなかった…。」

「いいんです…。何か理由が…あるんですよね…?都合のいい女でいいです。もっと…。」
/498ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ