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放課後のマドンナ
第7章 ロストバージン

お前、何、撮ってんだよ!
僕にこんな画像を送ってきてバカじゃないのか!

スマホは確かに便利なツールだけど
なんでもアリじゃないんだぞ!
親しき仲にも礼儀ありってのを知らないのか?

淳一はメールではなく直電で尚子を叱りつけた。

「かにな、でもわーさ興味もって欲すくて…」

「興味をもって欲しい?」

「なが小百合さんと
付ぎ合ってらのはわがってらげど
ばって、わーもなが好ぎなの
少すでもわーさ振り向いで欲すくて…」

「ちょっと待てよ、
僕と小百合は別に付き合ってはいないよ」

「ほんとなの?
へば、デートすてもらえねが?」

「デート?」

「いげねが?」

「別にいいけどさ…」

「ほんに?では、今度の土曜日でいが?」


ひょんな事から尚子とデートをすることになった。

まあ、いいか、おっぱい画像をくれたんだから
少しはサービスしてやるか…


約束の土曜日、
ミニキャンプをして遊ぶことにした。
尚子はルンルンでお弁当などを作って持ってきた。

「へえ~女子力高いじゃん」

淳一は尚子を褒め称えた。
こういうちょっとしたことが男には嬉しい。

「淳一ぐんに喜んでもらって嬉すいじゃ」

尚子は顔をくしゃくしゃにして喜んで笑顔を見せた

『こいつ、笑顔が素敵じゃん…』

尚子なんて眼中になかった筈なのに
美人ではないが素朴な笑顔に
淳一は心をときめかした。

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