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放課後のマドンナ
第8章 小百合の嫉妬

そんな他愛もない冗談を言い合っているうちに
小百合が追い付いてしまった。

「淳一、一緒に帰ろ」

必死に自転車を飛ばしてきたものだから
小百合はハアハアと荒い呼吸をしながらそう言った

「へば、わんどお邪魔みだいだはんで先さ帰るね」

加藤たちは気を利かして淳一と小百合を残して
さっさと別れた。

「何だよ、邪魔すんなよ
男には男の付き合いってもんがあるのにさ」

淳一は心外そうにそう言った。

「淳一、なすてわーば邪険さ扱うのよ」

興奮しているのか
小百合は思わず方言で捲し立てた。

「邪険もなにも
俺たち、別にそんな関係じゃないだろ?」

「そった関係でね?
キスもすたす…お互いに舐めあったどいうばって…
あれは遊びだったの?」

「いや…あれはつまり…
悪かったよ…あのときの事は謝るよ…」

「謝ってほすくなんてね!」

「じゃあ、どうすればいいって言うんだい!」

思わず淳一は声を荒げてしまった。
途端に小百合の瞳からポロポロと涙が溢れた。

「おい、何も泣くことないじゃないか」

淳一はポケットから
皺くちゃのハンカチを取り出して
小百合に差し出した。

小百合は、要らないとばかりに
淳一の手を払いのけた。

「何だよ!勝手にしろよ!!」

淳一は泣きじゃくる小百合を残して
脱兎のごとく駆け出した。

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