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放課後のマドンナ
第3章 恭子先生と童貞卒業デート
翌日、淳一は家族に
「図書館で勉強してくる」と言い残して
急いで待ち合わせ場所の駅へと向かった。
都会と違って駅前は閑散としていた。
しばらく駅前でボーッとして立っていると
真っ赤な軽四車が停車して
助手席の窓が開くと
「早く乗って」と恭子先生が催促した。
都会の雑踏では
誰かが誰かの車に乗り込もうが
気にする人はいないが
ここでは違う。
誰かに見られたら
あの人が誰々の車に乗ったと
すぐに噂が広まってしまう。
幸いにも二人以外に駅前には人影もなく
誰かに見られた痕跡は残さなかった。
「ねえ…今日はどこに行きたい?」
ハンドルを握りながら
恭子先生が問いかけてきた。
淳一と言えば、そんな問いかけには上の空で
運転席の恭子先生の
ミニスカートから覗くスラリとした美脚に
目が釘付けになっていた。
「ねえ、どこか行きたいところはないの?」
カーナビからのBGMに負けないぐらいの声で
もう一度恭子先生は淳一に問いかけた。
「あ…えっと…二人っきりになれるなら
どこでもいいです」
県庁所在地に行けば
かなり賑わっているのだろうけど
喧騒の場所よりも二人っきりでのんびりしたかった
「じゃあ…お任せコースでいいわね」
そう言うと恭子先生はアクセルを踏み込んだ。