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第12章 AYAさんの身体をマッサージ

『偶然に』指先がパンティのふくらみに触れるようにしたのだ。
その部分はねっとりと濡れていて、触った瞬間、AYAさんの身体がビクンとした。

「あっ、ごめんなさい」

反射的にあやまってしまう。

「ううん、いいのよ・・・」

寝起きのようなセクシーな声がもれる。
ぼくはまた偶然にパンティ中心に触れる。

やっぱり濡れている・・・。

（できることなら、指先についたぬめりを鼻に押しあて嗅いでみたい・・・）。

だが、待てよ、胸にふと疑問がよぎった。

AYAさんも興奮しているのだろうか。

まさかそんな・・・。



「とってもいい気持ちだったわ」

AYAさんのうっとりしたような声がした。

「今度は背中をさすってくれるかしら」

ぼくが、知らず知らずのうちに強くはさみつけていた太腿から手を離すと、AYAさんは半回転して背を向けた。

上になったほうの肩から細いストラップを抜きとると、薄布が背中をすべり落ち、AYAさんの肉体の裏面がまばゆいばかりに露出した。

そのままもう半回転してうつぶせになり、胸の下からまわした手で、もう片方のストラップを肩からぬきとった。

甘くしっとりとしたにおいが立ちこめる黒髪をかき分け、うなじに手を滑り込むませた。

両手をおそるおそる、そこから背筋にそって降ろし、ウエストまで下りきったところで止めた。


細くくびれた脇腹に両手を分け、肉体の側面をつかむようにしながら、再び上昇開始した。

小刻みな肋を触っていた指先が突然、柔らかなものに触れた。

（あっ、AYAさんのおっぱいだ・・・なんてやわらかいのだろう。もうがまんできないよぉ・・・）

AYAさんは目を閉じたまま無言だった。



僕は指先に力を込め、神経を集中しそのまま昇り続けた。

乳房がつぶされないとしてわきに寄り、そこに弾力を集め、柔らかな肉のしこりを作っていた。

ぼくの指はその肉の丸い稜線をゆっくりとたどり、弾むようなふくらみとぬくもりを満喫した。

指先は、黒い茂みを蓄えた腕の付け根のくぼみにまで忍び込み、やがて止まった。
そこはしっとりと汗ばんでいた。

ぼくの手はより大胆に、今来た道を再び下降し始めた。