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 縄師-Ⅳ ちづるとみひろ
第3章  みひろ先輩のMを引きだす。 


 みひろの美貌は人目を引く。
 『可愛いね』と愛でてくれる人も居る反面、あんな娘をどうにかしたい。と好色な視線で冒す悪人もいる。
 みひろの妄想する悪人は役人だった。
 
 そしてみひろが創った世界に組み込まれている私は、そこでみひろが想像した役人の動きを実現化するのだ。

「訊かれる前に『知らない』というのが隠し事がある証拠じゃねぇか。お前のところに文書を運んでくるあの男が盗賊の一味だとは判っている。知りてぇのは親玉のヤサだ。おめぇは繋ぎだろうから知ってるにちげぇねえ」

 そう言って問い糾す役人は、実は解っていた。

 あれはみひろが奉公している主人に愛人からの文を届けるだけの男にすぎない。

 当然、主人は愛人の事を隠すので、みひろは知る訳が無い。

 冤罪なのは言うまでもなかった。

 役人はみひろを牢に入れ、拷問する口実が欲しいだけなのだ。

 みひろは拷問され、その悲鳴で役人に喜悦を与えるだけのために囚われた。

「知りません……」みひろが怯えた声を出す。

 着物は取り上げられ、すでに白い囚人服だけの姿で柱に縛りつけられている。

「知らん訳があるめえ」

 役人(これは私だ)はみひろの着物の襟を広げ、乳房を剥き出しにすると片方の乳房を握りしめた。
「いっ痛い……」
 みひろが歯を食いしばって我慢するが、役人はそれが気に入らない。

 乳首を捻じり上げる。
 みひろはとうとう痛みに耐えかねて泣きながら悲鳴を上げた。

 役人は満足そうに、もう片方の乳房も握りしめ、乳首も同じように捻じり上げる。

 両方を同時に責めないのは、痛みを長引かせるためと、痛みが繰り返される恐怖を与える効果があるからだ。

 役人が姿を消すと同時に別の男が現れた。
「ここを責められたか。さぞ痛かっただろうな」

 その男は優しく乳房を揉み、乳首を咥えて舌で転がし、吸い、噛んだ。
「あっっ」みひろは思わず歓喜の声を上げる。
「その声が出れば責めに耐えられる。良くないのは黙って耐え忍ぶことだ。感情を解き放て」
 男はそう言って何処かに去った。

 入れ替わりに、役人が姿を見せた。手に何かを持っている。

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