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 縄師-Ⅳ ちづるとみひろ
第1章  日常
 想像は無限だ。
 
 セックスで繋がり、密着した皮膚からは、愛おしさ。可愛らしさ。たくましさと背伸びした腕白さ。そして深い優しさを感じる。

「リョウ。あなたを喜ばせたいの。どうすればいいのかな」

「ちづ。苦しみで絶頂を感じるお前がいれば俺は嬉しいから」
 
 リョウがピクッと動く。
 それに反応して痙攣と共に膣が勝手にリョウを締め付ける。
 リョウが動き、こすれて刺激が強くなった。

「あっ……私、我慢出来ない。ゴメン。先にいく」

 密着している性器と腰が、ガクガクと震え再び絶頂を迎えて「ウッ、クッ」と息を止めながら徐々に震えが収まる。

「リョウもいって。でないとまた私……」泣き笑いしながら訴える。

 リョウが喉に縄を巻き付け絞める。

「クッ……」

 息が出来なくなり、苦しくてのたうち回ると、頭が痺れてきた。

 私の膣がリョウを締め付ける。リョウの腰が蠕動を始める。

 リョウが高まり、私から抜いたものを私に咥えさせた。

 上顎のヒダで擦り、舌で嘗めるとリョウの腰がキンと張り詰める。
「いくよ」と言葉と同時にドクドクと蠕動し、私の口に精液を吐きだした。

 私は洗面台で口をゆすぎ、戻ってきてスルリと隣に身体を沿わせる。

 リョウのものだから呑み込むのは何でもないのだが、リョウ自身が自分の分身の匂いに抵抗があるのだ。

「寝ても良いか」
「駄目。大事な話が有るの」

 リョウの胸に乳房を乗せて抱きついたまま、私はリョウを寝かさなかった。

「許して欲しいことがあるんだけどな」

「何だよ大袈裟だな」

「好きな人ができたの」

「えっ何。どういうこと。意味が判らないんだけど」

 私の言葉と意味が繋がらないリョウは、眠気が吹き飛んだ顔で私を見た。
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