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縄師-Ⅳ ちづるとみひろ
第2章 非日常

「屋上で見たとき痣かと思ったけど……」
わたし、リョウの言い方を思い出して少し笑った。
「ここから先は、彼以外進入禁止なんだって。でも先輩、これがキスの痕だって知らなかったんだ」
もし経験のある男性が見たら、私のうしろに居る彼の存在に気がつくのだろう。でもそんなことがあり得るのだろうか。リョウ以外の男性に私の素肌を見せるということが。
でもそれはいい。仮定としては存在するのだから。
問題は、それが普通の男性だとして、抱かれたとき私はどれだけ感じることができるのかということだ。
時々、リョウがもの凄く愛おしくなる瞬間がある。
だから抱いて欲しいのか、セックスをしているから愛おしく感じるのか、私には判らない。
けれど、私はリョウになら色々な方法で責められたいと思う。
でも――折角作ったキスの痕が、経験が浅い人には痣と間違えられて通じないって、リョウの計算間違いが笑える。
「千鶴。あとね、色々なコトされるってどんなことされるの? 訊いてもよかったら教えてくれる?」
先輩の吐く息に熱を感じる。
「例えば身体を反らせるのって苦しいよね。そういう苦しい姿勢にさせられるの。その姿勢を縄で縛って固定されると凄く辛いのがわかるでしょ。それとか屋上のときみたいに、裸で大の字に縄で引っ張られて鞭で叩かれるとか。でも、しばらくたつとその痛みが涙が出るぐらい切ない気分になって子宮がキュンキュンしてくるの。そんなタイミングでバイブとか電マでクリとか子宮を責められると、もう感じすぎちゃってすぐに逝きたくなるんだけど、彼は逝かせてくれなくて何度もお預けさせられる。もう逝きたくて気が狂うんじゃないかと思うほど我慢させられて、泣きながらお願いするとやっと鞭で叩いて逝かせてくれて、そのときは頭が真っ白になるわ」
先輩の顔が赤くなって息が荒くなった。まるで熱中症の初期症状だ。
話していてよく判った。先輩は私と同じ、紛れもないMだ。
「そうだ、先輩。今度ウチに来たとき昔の拷問道具も見せてあげる。先輩ならきっとその拷問具で責められる人の追体験ができると思う」
そしてリョウにはこういうのだ。
「私が先輩に何かをするのは私の領域だものね」
わたし、リョウの言い方を思い出して少し笑った。
「ここから先は、彼以外進入禁止なんだって。でも先輩、これがキスの痕だって知らなかったんだ」
もし経験のある男性が見たら、私のうしろに居る彼の存在に気がつくのだろう。でもそんなことがあり得るのだろうか。リョウ以外の男性に私の素肌を見せるということが。
でもそれはいい。仮定としては存在するのだから。
問題は、それが普通の男性だとして、抱かれたとき私はどれだけ感じることができるのかということだ。
時々、リョウがもの凄く愛おしくなる瞬間がある。
だから抱いて欲しいのか、セックスをしているから愛おしく感じるのか、私には判らない。
けれど、私はリョウになら色々な方法で責められたいと思う。
でも――折角作ったキスの痕が、経験が浅い人には痣と間違えられて通じないって、リョウの計算間違いが笑える。
「千鶴。あとね、色々なコトされるってどんなことされるの? 訊いてもよかったら教えてくれる?」
先輩の吐く息に熱を感じる。
「例えば身体を反らせるのって苦しいよね。そういう苦しい姿勢にさせられるの。その姿勢を縄で縛って固定されると凄く辛いのがわかるでしょ。それとか屋上のときみたいに、裸で大の字に縄で引っ張られて鞭で叩かれるとか。でも、しばらくたつとその痛みが涙が出るぐらい切ない気分になって子宮がキュンキュンしてくるの。そんなタイミングでバイブとか電マでクリとか子宮を責められると、もう感じすぎちゃってすぐに逝きたくなるんだけど、彼は逝かせてくれなくて何度もお預けさせられる。もう逝きたくて気が狂うんじゃないかと思うほど我慢させられて、泣きながらお願いするとやっと鞭で叩いて逝かせてくれて、そのときは頭が真っ白になるわ」
先輩の顔が赤くなって息が荒くなった。まるで熱中症の初期症状だ。
話していてよく判った。先輩は私と同じ、紛れもないMだ。
「そうだ、先輩。今度ウチに来たとき昔の拷問道具も見せてあげる。先輩ならきっとその拷問具で責められる人の追体験ができると思う」
そしてリョウにはこういうのだ。
「私が先輩に何かをするのは私の領域だものね」

