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愛とは違う
第3章 壊させて

 まだ痛みが波打つ足の付け根を優しく掴まれ、腰が跳ねる。
 すぐにもう片方の手で腰を抱かれて、強く固定される。
 唇を吸い上げて、唾液を流し込むヒソカから逃げることも出来ずに、それを飲み込む。
 ぞわぞわと胃から悪寒がせり上がった。
「あ、んむ、ッは」
 何度も胸元を叩いても意味なく、膝で蹴ろうにも届かない。
 上顎を突かれ、歯をなぞられて、甘く噛まれる。
 ビクビクと下半身が震えて、おしっこしたくなってきた。
「や、めえて……っ、トイレ、行き、たい」
 なんとか顔を俯けて言葉を発することができたけど、全然離してもらえない。
「一人で行っても出来ないと思うけど」
 それどころかよくわからないこと言ってくる。
「なんでっ」
「だって、ほら」
 下着に手を入れて、ヌルヌルのそれを握られた。
「っはッあ」
「こんなに勃っちゃって。一度抜かないと出せないだろ?」
「抜、く?」
 触れられてるとこが全部熱い。
 もうあと少しで漏れそうな焦りで考えてられない。
 今すぐ押しのけてトイレに走ろう。
 そうは思っていても、がっしりと抱かれている今の体勢からどうすればいいのか。
「ひゃっ!?」
「あっは、カワイイ」
 何が起こったのかわからなくて、勝手に飛び出た女の子みたいな声に口を塞ぐ。
 触ったことのない先端を強くなぞられたのだ。
 ヒソカは愉しそうに根元を指で押さえ、反対の掌をそこに押し当てると、ゆっくりと撫で回した。
「ぃいいっ、ぅんあっ、あっうふ」
 バチバチと電気が走って体がのけ反る。
 両手は宙を引っ掻き、足先が攣りそう。
 なにこれ。
 なにこれ。
 脳が焼けそう。
 腰を支えてくれた手がなくなったので、すがるものを探して彷徨った腕がヒソカの頭に抱きつく。
「うあぅっ、ひゃん、やめ」
 汗が背中を伝い落ちてくのもこそばゆい。
 痛いのに。
 もっとって腰が浮く。
 ヒソカの掌に擦り付けたくなる。
 なにこれ。
 なんなの。
 助けて。
「出していいよ、ゴン」
 そんな優しい声で。
 ぐ、と裏から擦り上げられて止める間も無く白く濁った液体が飛び出した。
 出し切りたいのに、断続的に震えて少ししか出てこない。
 もどかしい痒さが残る。
「っはー、っは……なに、これ」
 飛び散ったそれは見たことない変な粘ついた滴だった。
 お尻がビクビクしてる。
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