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愛とは違う
第3章 壊させて
バッと身を小さくして自分の腕の中で泣く。
濡れた太ももが気持ち悪かった。
まだ痒い付け根が嫌だった。
ヒソカの笑みが焼き付いて怖かった。
「ゴン、顔上げて」
「うぅ……っえ」
「泣かないの」
「えっく……やだったのに……」
流れてきた鼻水を啜る。
もうぐちゃぐちゃ。
身体中。
暖かい手が頭を撫でる。
「悪いことじゃないよ、ゴン」
「なんで……信じられない」
口の中に出した感覚がはっきり残ってる。
吸い上げられたのも。
生々しくて。
怖いくらい気持ち良かった。
それを認めたくなくて。
「なんで泣いてるの」
責めるわけでもなく、慰めるわけでもない。
ただ、単純に不思議そうな声が降ってくる。
「……俺、ヒソカの事すごいって、思ってるのに……そんなヒソカに、あんな汚いの」
「ああ、ボクに申し訳ないって?」
「っ、そうだよ!」
なぜかイラついて大声を出してしまう。
でも、ヒソカは眉すら動かさずに言った。
「じゃあ、お返ししなよ」
「え……」
指をかけてずらした白のパンツから大きく上を向いた黒い性器が跳ね上がる。
貼り付けた笑顔のまま、壁に背をつけて脚を開くと俺を手招いた。
「申し訳ないんだろ?」
有無を言わせず首に貼り付けられていたガムで引き寄せられる。
目の前に見た事ない質量で、先端が濡れてテカってる。
でかい。
俺の何倍あるの。
橙の毛が鼻先を擽る。
臭いもすごい。
鼻が良いとか関係ない。
顔ごと覆ってくるような。
「さっきボクがしたみたいに」
心臓がバクバクうるさい。
根元を支えようと伸ばした右手が震えていた。
なんとかぎゅっと押さえる。
それから、側面を左手で触れて、血流が伝わってきて鳥肌立つ。
「わっ……」
あ、あとは。
舐めるんだよね。
これを。
これを?
口が開かない。
唇が乾いて、上手く開かない。
でも、顔をグッと近づけて、唇を付ける。
舌を押し出して、ざらつく表面に這わせた。
ヒソカが浅く息を吐く。
つつ、と先端に向けて動かし、顎を押し下げて咥える。
「んむ」
でも、全然入らない。
歯が邪魔で、唇をすぼめるしかできない。
そうだ、手。
左手で輪っかを作って擦り上げる。
ちゅぷ、と液が咥内に撥ねた。
これで、いいのかな。
手を上下させて、ぎこちなく舐める。