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荊の国
第2章 遼とケイン
その後、遼は、ケイン氏に呼ばれた。
ケイン氏は、遼を医務室に案内した。

「さて、まず身体測定と治療だ。国の測定結果は知っているが、
 特別に家でも記録を付けたいのでね。」

ケイン氏は、いかにも残酷そうな老いた医者を雇っていた。
他にも、何人かのSPを雇っているようだった。
メイドはいないが、代わりに少年たちがやっているらしい。

遼はカメラの前で、真っ赤になりながら、身体測定を受けた。
そして、国が指定している酷くしみる薬をお尻に塗られたのだった。

余りに痛むので、遼が涙ぐむとケイン氏は冷たく笑って言った。
「本当は、もっと効く治療法がいくらでもあるのだが、
 国が罰の一環だといって、最初の薬は指定していてね。
 一瞬で直る傷なのに、この薬では1週間は治療にかかるな。
 私としても、早く治して、綺麗な体を楽しみたいんだがね。」

まるで青髭だ… 

遼はその後、シャワー室に案内された。
少年用という、綺麗な大きなお風呂だ。
そして、そのまま、ケイン氏の寝室に連れていかれた。

「今日は罰として、夕飯は抜きだ。
 明日からは、皆と一緒に仕事をし、罰も受けてもらう」

遼はその晩、ずっとケイン氏と過ごした。
そして、一晩中愉しまれ、執拗に罰を受けたのだった。
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