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荊の国
第4章 屋敷での一年

ケイン氏の館では、季節に合わせて、イベントがあった。
その時には、毎日のスケジュールが適宜変更された。
完全に習慣化した懲罰は、慣れからくる甘さが出るというのが、
ケイン氏の持論だったのだ。
しかし、コンピューターで予めプログラミングされている毎日の罰は、
法律で定められており、時間も量も質も少しの変更も許されなかった。
完全に予想できない罰が増える分つらい、というのが
少年たちの感想だった。
正月
全ての囚人は、国から今年の懲罰計画概要の通知を受ける。
中には懲罰を楽しむ性的趣向の持ち主もいるので、
彼らが囚人だという自覚認識を与える為だ。
また、事前に宣告することで、罰を受ける恐怖を与えるという
狙いがあった。
365日で割ると大したことではなくても、
一年のスパンキングの総計を億単位で出されると、
厚顔無恥な囚人でも真っ青になることがあるのだ。
ロボットによる高速スパンキングと睡眠中の夢の中での懲罰は、
時間の制約を大きく取り払い、厳罰を与えることに成功していた。
罰に慣れないように、全員、入国から時間がたつほど、
罰が厳しくなる傾向があった。
バレンタイン
少年たちは、全員ささやかなプレゼントをケイン氏に頂く。
各自の名前入りの懲罰用具だ。
これまでのデータから、それぞれが一番苦手な道具が与えられる。
しかも今まで持っているものより、厳しい物ばかりだ。
鞭、パドル、ケイン… どれも美しく飾られ彩られている。
彼らは即、試し打ちをねだらねばならない。
それをしなければ、ケイン氏の機嫌が悪くなり、
もっとひどいことになることが分かっているからだ。
遼は最初のバレンタインで美しくしなるケインをもらった。
金色の遼という刻印が入っている。
最初のプレゼントを大切にするケイン氏と、
コンピューターの正確な弱点分析のおかげで、
そのケインは、その後永遠に遼を苦しめることになった。
その時には、毎日のスケジュールが適宜変更された。
完全に習慣化した懲罰は、慣れからくる甘さが出るというのが、
ケイン氏の持論だったのだ。
しかし、コンピューターで予めプログラミングされている毎日の罰は、
法律で定められており、時間も量も質も少しの変更も許されなかった。
完全に予想できない罰が増える分つらい、というのが
少年たちの感想だった。
正月
全ての囚人は、国から今年の懲罰計画概要の通知を受ける。
中には懲罰を楽しむ性的趣向の持ち主もいるので、
彼らが囚人だという自覚認識を与える為だ。
また、事前に宣告することで、罰を受ける恐怖を与えるという
狙いがあった。
365日で割ると大したことではなくても、
一年のスパンキングの総計を億単位で出されると、
厚顔無恥な囚人でも真っ青になることがあるのだ。
ロボットによる高速スパンキングと睡眠中の夢の中での懲罰は、
時間の制約を大きく取り払い、厳罰を与えることに成功していた。
罰に慣れないように、全員、入国から時間がたつほど、
罰が厳しくなる傾向があった。
バレンタイン
少年たちは、全員ささやかなプレゼントをケイン氏に頂く。
各自の名前入りの懲罰用具だ。
これまでのデータから、それぞれが一番苦手な道具が与えられる。
しかも今まで持っているものより、厳しい物ばかりだ。
鞭、パドル、ケイン… どれも美しく飾られ彩られている。
彼らは即、試し打ちをねだらねばならない。
それをしなければ、ケイン氏の機嫌が悪くなり、
もっとひどいことになることが分かっているからだ。
遼は最初のバレンタインで美しくしなるケインをもらった。
金色の遼という刻印が入っている。
最初のプレゼントを大切にするケイン氏と、
コンピューターの正確な弱点分析のおかげで、
そのケインは、その後永遠に遼を苦しめることになった。

