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荊の国
第4章 屋敷での一年
誕生日
一年で一番最悪な日の一つだ。

ケイン氏は、当たり前のように、誕生日の少年だけを
集中して罰した。

服を着る暇もなく、次々に与えられる罰に泣き続ける一日になった。

遼は春、庭の満開の桜に縛り付けられ、花びらと一緒に涙を散らした。
遼の為に、特別に植えられた記念樹だ。

ケイン氏の誕生日には?
ケイン氏は謎な部分が多く、誕生日も明かされてはいなかった。

年に何度か、優しくなったり、むやみに罰が厳しかったりする日があり、
少年たちはそれらの日のどれかではないかと想像することがあった。


クリスマス
ケイン氏がサンタクロースになり、一年で善い行いをした
少年には飴を、悪い行いをした少年には鞭を与えた。

飴とは、来年、即座に傷が癒える薬を使う権利。

一見良い物のようだが、それは来年、酷く残虐な罰を与えられる
可能性を意味した。
実際、気持ちが軽くなって、前年よりも罪を犯す少年もいた。

又、鞭とは、ケイン氏の持つ一番厳しい鞭の一つで叩かれることだ。
その上、更に一日中、厳しい罰が悪い子たちを待ち受けていた。

コンピューターは、一年の少年たちの言動を余すところなく
データ化していたので、少年たちはとても些細なことでも鞭を受け、
涙することになった。

イノセントな雰囲気の美少年になっていても、根が犯罪者という事で、
少年たちが飴をもらえる確率はとても低かった。

遼も、当然の様に鞭をもらった。
元々従順で品行方正だった所のある遼でも、
コンピューターの厳しい監視の目から逃れることは、
なかなか難しかったのだ。
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