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カクテル好きの男たち
第5章 女子高生 折愛(のあ)
「ごめんだよ
お前みたいな小便臭い女とはデートしない」
だから、家に帰って早く寝ろと
秀一は折愛に背を向けて歩きだした。
「いいじゃん、デートしようよ~」
すかさず折愛が追い付いて秀一と腕を組む。
「やめろってば!
パパ活に鼻の下を伸ばしているオヤジだと
見られたくないよ」
「そうかしら?素敵な父娘に見られてるかもよ」
このままでは埒が明かない。
「で、どこに行きたいんだ?」
仕方なく少しデートして満足させてやるかと
秀一は折愛に付き合ってやることにした。
「やだぁ~、小娘じゃないんだから
ゲーセンとかでも言うと思ったの?
マスターとデートと言えば、
やっぱ、あそこでしょ」
折愛は繁華街の外れにある
ラブホのネオンを指差した。
「お前を買うほどの持ち合わせはないよ」
「マスターならタダでヤラせてあげる
私を小便臭いと言ったことを後悔させてやるわ」
言ったな!
ヒィヒィ言わせてやろうか!
そう冗談交じりで言うと
「そうこなくっちゃ!
反対にヒィヒィ言わせてあげるね」
折愛は秀一の手を取って
引っ張るように歩き始めた。
「ほんとにもう…
お前、ろくな大人にならないぞ」
仕方ない、軽く逝かせてやるかと
覚悟を決めて折愛に身を任せた。