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カクテル好きの男たち
第6章 似た者同士の男
「…じゃあ、バーメイドさん。
俺と上条のどっちと寝たい?」
そんなの無理、どっちもイヤと拒否する暇もなく、
珠代は奥のソファに連れていかれて
その上に押し倒された。
真剣な表情で見下ろす男二人に、
ドキッと心臓が跳ねる。
単なる客が「男」になっていたことに、
珠代は改めて驚かされる。
なあ、あんたの名前を教えてくれよ
二人の男がシンクロしたように
右側と左側から囁く。
「ああ…ん…
た、珠代と言います」
了解したとばかりに
二人の男は同時に頷いた。
両耳から、それぞれの声で「珠代」と囁かれ、
びくんと身体が波打った。
「あっ…」
「珠代…俺の手で、気持ちよくしてあげる」
「僕が珠代のこと、気持ちよくするからね」
囁きながら、珠代の耳たぶを舌で舐めたり、
唇で挟んだり、キスをしたりする。
そのリップ音だけで、
珠代は身体をくねらせながら喘いでしまう。
「あんっ…待って、耳だめぇっ…!
そんな、いっぺんに…あぁんっ!」
一斉に両側から耳を責め立てられる。
「かわいいよ」とか「大好きだよ」と
熱っぽく囁かれて、頭がパンクしそうになる。
ブラウスにベスト、タイトスカートという、
バーテンダーの衣装は警戒心の薄い衣服。
それを後悔しても遅い。
太腿に下條の手が、
ブラウス越しに上条の手が胸元をまさぐってきて、
珠代は弱々しく「だめえっ…!」と叫んで
首を振った。
それでも二人の男の手は止まらない。
ボタンを器用に片手で外して、
熟女らしからぬ可愛らしい下着があらわになる。
両側から優しい手付きで揉みしだかれて、
一段と声が甘く、いやらしくなっていく。