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カクテル好きの男たち
第9章 白バイ野郎

「何かお作りしましょうか?」

そう尋ねると豊田はギョロリと珠世を睨んだ。

「あ、そうね…
私があなたに見合うものをおつくりするのが
当店の売りでしたわよね」

ええっと…そうね…

珠代は冷蔵庫からカルピスを取り出した。


「どうぞ『プレリュードフィズ』です」

「これはまた…
甘ったるいものを勧めてくれるんですね
で…例のカクテル言葉って奴は?」

「『真意を知りたい』です。
カンパリとカルピスを合わせた
日本・イタリア合作のカクテルなんですよ。
カンパリの苦みとカルピスの甘みが合わさり、
レモンジュース、ソーダでさっぱりとした飲み口。
片思いなのか、相思相愛なのか、
意中の人の心を探りたい時の一杯です」

「真意ねえ…」

豊田は一口、カクテルを口に含むと
こんな甘いものは飲めないねと
珠代にダメ出しをした。

「あら、やっぱり?
でも…前回来てくれたときも寡黙だったけど
今夜はより一層寡黙で…
あなたの事がわからなくて…」

「寡黙にもなりますよ…
また、今回も白バイ隊員の試験に落ちたんですよ」

「まあ!それは残念でしたわね」

「なのに、香川の野郎、昇進試験に受かって
見事に巡査長ですよ…
そこで…僕は思ったんです
もしかして良美がサゲマンなのじゃないかとね」

「まあ!彼女をそんな風に言ってはいけないわ」

「いや、貶しているんじゃないんですよ
彼女とは体の相性もバッチリだし
一緒にいて楽しいしね」

でも、これとそれは別ですよ
豊田は甘いカクテルだと愚痴をこぼしながら
プレリュードフィズを一気に飲み干した。





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