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凍てつく湖
第3章 告白と回想  
失礼しました。 でもね、、そんな楽しくもない、それでいて楽な生活もある男の出現で一転するんですよ。

楽しくもない、でも楽かぁ、、
改めて、、改めて言葉って面白いですよね。




、、、、




「お前ら!今日からよろしく頼むな!」

 やたらと体格のいい男は自らを田崎と名乗った。
真新しい薄黄色のシャツを第三ボタンまで開いている。年齢不詳だが三十代だろう。不機嫌な表情は素顔なのか虚勢を張っているのかまでは周りはまだ計りかねた。
その隣にいる丸田印刷 丸田社長は対照的に上機嫌で田崎の華麗なる経歴を懇々と説明している。
要は大手印刷工場出身だ。

「まっ、そういう事だから。稲垣、今日から副班長に回って田崎班長のサポート頼むな」
「えっ?、、あっ、、はい」
稲垣班長の突然の降格人事。もっともこれはいつもの事。
遡れば、稲垣の班長昇進人事もほぼこの社長の気まぐれに過ぎない。

丸田印刷は社員十五名の零細企業。働き盛りの中間層は皆無で、行き場のない年寄りか、やはりどこか行き場がない若い衆しかいなかった。
稲垣は若い部類で、どちらの層からも好かれ信頼されている。
「それと、サブと玉で田崎班長の仕事はサポートしてくれ」
指名された玉こと玉城浩二とサブこと渡辺三郎が一瞬青ざめているのを稲垣は見逃さなかった。

「社長。ちょ、、ちょっと待って下さい。二人はまだ、、」
「ん?まだ?まだまだだからこそ田崎新班長に付いて技術を学ぶんじゃないのか?」
「い、いえ、、しかし、、」
「あのなぁ、稲垣ィ、、大体お前はいつも二人を甘やかして過ぎなんだよ!いつまでもタラタラやられても売り上げは一向に伸びねぇんだ!ったく!とにかくこれは社長命令だ!おい!二人共分かったか!」

本性丸出しの丸田社長は渡辺と玉城を睨む。二人共々返事はなくようやく視線を逸らすようにコクリと頷くだけ。
「ったく!返事も出来ねぇのか!」
呆れる社長を隣の田崎がまぁまぁ、と手で制し
た。
 「社長。それも含めて俺に任せて下さい。生温い性根から鍛え直しますから。ふーん、、サブにキンタマか!頼むからつまらないヘマして俺の足を引っ張るなよ!あっ?」
田崎はニヤリと笑った。
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