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OL 由美香 恥辱の契り第二章
第9章 決別
食後のコーヒーを飲みながら
唐突に霞ヶ浦が発言した。
「早朝、伊織くんと話し合ったんだが…」
女性二人と金沢は何事かと
霞ヶ浦と伊織を交互に見つめた。
「昨夜は本当に有意義な一夜だった。
各自、それぞれが真実の道を
探し出すことが出来たのではないかと
私は自負している」
サディスティックでもない、穏やかな口調だ。
「そこでだ…」
霞ヶ浦の言葉を受けて伊織が発言し始めた。
「この際、互いの企業の
パートナーシップを深めるために
トレードを行うこととした」
「トレード?」
金沢と二人の女は何を言い出したのかと
理解不能だった。
「由美香、君は今日付けで弊社を辞めてもらう
そして、この別荘でメイドとして働きなさい」
「そ、そんなあ…」
私はご主人様に捨てられるのですか?
由美香は涙をポロポロこぼして泣いた。
「悪いな、私が伊織に
君を貰いたいと頼み込んだのだよ」
霞ヶ浦はそう言って伊織と席をチェンジした。
「では…私は一体どうなるのですか?」
やはり醜女(ブス)だからお払い箱ですか?と
霞ヶ浦を恨めしげに見つめた。
「あなたは自分で悲観するほど
醜女ではないですよ」
トレードと言ったでしょ
あなたは由美香に変わって弊社に勤務してもらう。
ポストは社長付け秘書だ。
そう言って伊織は佳子の肩を抱いた。