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OL 由美香 恥辱の契り第二章
第3章 IT業界の寵児 霞ヶ浦 尚
小宮山が危惧したように
その後、キャバ嬢達が次々と出勤してきた。
小宮山は彼女たち一人一人に由美香を紹介した。
キャバ嬢たちは歓迎のハグをしてくれたが
ハグしながら耳元で
「私の客を取ったら私刑するからね」と
笑顔で脅してきた。
そう、彼女らは自分の太客を横取りされるのを
最も嫌っていた。
「ご贔屓さんは、
それぞれのキャバ嬢の太客だからね
もし、パトロンを持ちたいと思っているのなら
ご新規さんを狙うといいよ」
縄張り争いというか
そのようなテリトリー合戦って本当にあるのだなと
ドラマのようだわと由美香は感じた。
深夜近くなると
急に店の入り口が騒がしくなった。
様子を伺いに行った小宮山が
顔を強ばらせて店内に戻ってきた。
「霞ヶ浦さまがお越しになった!
みんな、粗相のないようにな!」
キャバ嬢たちも
顔をひきつらせたような笑みを浮かべた。
彼女達の変化を見て
霞ヶ浦という男が粗暴で風紀を乱す男だと
由美香は勝手に想像した。
「霞ヶ浦さま、ようこそ当店へ」
姿勢良く店内を歩く小宮山が
腰を90度に曲げて入り口で最敬礼をしている。
かなりのキャバ嬢たちが
入り口にたむろしてその男を出迎えた。
やがて入店してきたのは
高身長のモデルのような優男だった。
『あれが霞ヶ浦尚…』
よくこの店に現れるからと
接触させるために伊織は由美香を送り込んだが
初日早々に彼に遭遇出来るとは思っても見なかった