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OL 由美香 恥辱の契り第二章
第3章 IT業界の寵児 霞ヶ浦 尚
「なんだ?今夜はチーママがいないのかい?」
霞ヶ浦は、あからさまに不服そうな顔をした。
「申し訳ございません
その分、若い子にどんどん相手をさせますので…」
ふん、まあ、仕方ないな
霞ヶ浦は勝手知ったる店のように
案内人を追い抜いて
一人でさっさとVIPルームに陣取った。
テーブルチャージだけで数十万と言われる部屋だ。
その席で左右に二人ずつのキャバ嬢がお相手する。
しかし、どのキャバ嬢もお目に召さないようで
次から次へとチェンジさせられてゆく。
「この店はロクな女がいないですねえ」
店を変えるとするか…
霞ヶ浦は腰を上げた。
「仕方ないな…由美香、お前、行ってこい!」
「えっ?私ですか?」
「もう一か八かだ。
お前しか女は残ってねえんだよ」
小宮山に尻を叩かれて、
由美香はVIPルームのドアをノックした。
「お待たせして申し訳ございません
由美香と申します」
「ほう…」
帰りかけていた霞ヶ浦だったが
由美香の姿を見て、再び腰を降ろした。
「見かけない顔だねえ」
「はい、今夜から勤めさせていただいてます」
「ニューフェイスですか…
それはいい、もう少し傍に寄りなさい」
由美香はドキっとした。
似ているのだ…
話し方も、男の放つオーラも
飼い主である伊織にそっくりだった。