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ボクっ娘ファンタジア
第3章 デートにて
それからすぐまた葵が戻ってきた

何回かそれを繰り返す

なにこれ、コント?

「ダメだわ見つからない」
「うん、取りあえずまた戻って来るだろうからここに居れば?」
「でも戻って来なかったら…」
「いいから居て!」
「…はい」

ボクの隣に男の子その隣に葵が座る

葵と喋っていると不安になってきたのかまた男の子が泣き出した

「大丈夫、きっとお父さんは迎えに来てくれるからね」

そう言うと泣きながらボクに抱きついてきた

よしよしと頭を撫でてあげてるとさっきのおじさんが戻ってきた

男の子はおじさんを見ると「父ちゃん!」と言いオジサンの方に向かって行った

おじさんは男の子を抱き締めその後なにか言っている

ちょっと遠いのでわからないがどうやら怒られてるようだ

叱られ終わったのか今度はボクたちの方を指差しておじさんに何かしゃべりかけている

おじさんもボクたちに気がつきこちらに向かって来る

「せっかく遊びに来たのにうちのガキが迷惑をかけてすみません…」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「お礼と迷惑料ってことでこれお受け取りください」

そう言いおじさんはティッシュで包んだ何かを渡してきた
そしてすぐに「ほら、行くぞ!」と言って男の子の手を引っ張り遊園地の出口へいってしまった。

「なにかしらね、コレ」
「なんだろうね…」

おそるおそるティッシュを開く

中に入ってたのはなんと一万円札だった

「まさかお金とはね…」
「い、一万円…どうするこれ…?」
「まぁ取りあえずこれをどうするかは置いといてご飯にしない?」

時計をみるとすでに1時を回っていた

「そうだね、ボクもお腹空いたし葵の作ってきたお弁当食べよっ!」

葵の作ってきたお弁当を二人で食べる

あまり上手では無いのか不思議な味がした

「これかどうする?」
「せっかく遊園地に来たんだから思いっきり遊ぼうよ!」
「でも足は大丈夫なの?」

ほんとは物凄く痛いが葵にこれ以上心配させるのも嫌だったので大丈夫なフリをする

「大丈夫だよ!それにせっかく来たのにこのまま帰るのはもったいないよ!」
「そうね、それじゃ痛くなったらすぐに言ってね」
「うん!」

こうして午後に遊びまくった……結果
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