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ボクっ娘ファンタジア
第6章 妄×歪
「私があの動画を公開したら沙織先輩はこう言うでしょう」
「これでボクに絡んできたウザったい女は消えた、良かった…って」
「"自称沙織先輩と親友"の葵先輩哀れで可哀想ですね!あっははははははははは!」
ヴェロニカの言葉についに怒りが頂点に達し、生まれて初めて人を殴ってしまった
しかも平手打ちではなく拳で
私に殴られたヴェロニカはよろめいて二、三歩後ろに下がった
「いったいな~、急に殴るなんて」
「さっきからベラベラと妄想ばかり、ハッキリ言ってあなた狂ってるわ」
「ええ、自分でもわかってますよ」
「あと、あなたの妄想ばかりって言いましたが、本当に私の妄想で済んだら良いんですけどねぇ」
「もういい、あなたには付き合ってられないわ」
ヴェロニカが「行くんですか?」と言ったが、無視して学校に向かうことにした
朝のホームルームが終わり、一時間目の授業の準備をしていると遅刻した沙織が教室に入ってきた
「いやー、目覚ましちゃんとセットしといたんだけど遅刻しちゃったよ」
そう言い、沙織は恥ずかしそうに笑った
「ねぇ、私たちの通学路にヴェロニカいた?」
「え?ヴェロニカ?、いなかったけど」
「そう…」
あれ…?沙織を待ってたんじゃ…
人には見捨てるとか言っておきながら自分も沙織を置いて学校に来たのか…?
まぁそんなことはどうでもいい、もう一つ気になることを沙織に聞いてみることにした
「ねぇ、沙織」
「ん?」
「私の事を親友だと思ってる?」
「え、なんで急にそんなことを聞くの?思ってるに決まってるじゃん」
「本当に?」
「本当だよ、それとも葵はボクのこと信じられないの?」
「そんなことは無いわ、ごめんなさい変なこと聞いて…」
「もしかしてヴェロニカとなんかあった?」
「別に、何もないわ」
沙織の事を疑うわけでもない、この関係を信じてないわけでもない
でももしも沙織が私の事を嫌ったら、そのもしもがあったらもう二度と沙織には会えない
まだ沙織と約束してそのままのことがある、私はその約束を果たせないまま離れるのは嫌だった
覚悟を決めて今日、前に沙織とした約束を果たすことにした
「沙織…」
「ん?」
「今日の昼休み、中庭に来て」
「これでボクに絡んできたウザったい女は消えた、良かった…って」
「"自称沙織先輩と親友"の葵先輩哀れで可哀想ですね!あっははははははははは!」
ヴェロニカの言葉についに怒りが頂点に達し、生まれて初めて人を殴ってしまった
しかも平手打ちではなく拳で
私に殴られたヴェロニカはよろめいて二、三歩後ろに下がった
「いったいな~、急に殴るなんて」
「さっきからベラベラと妄想ばかり、ハッキリ言ってあなた狂ってるわ」
「ええ、自分でもわかってますよ」
「あと、あなたの妄想ばかりって言いましたが、本当に私の妄想で済んだら良いんですけどねぇ」
「もういい、あなたには付き合ってられないわ」
ヴェロニカが「行くんですか?」と言ったが、無視して学校に向かうことにした
朝のホームルームが終わり、一時間目の授業の準備をしていると遅刻した沙織が教室に入ってきた
「いやー、目覚ましちゃんとセットしといたんだけど遅刻しちゃったよ」
そう言い、沙織は恥ずかしそうに笑った
「ねぇ、私たちの通学路にヴェロニカいた?」
「え?ヴェロニカ?、いなかったけど」
「そう…」
あれ…?沙織を待ってたんじゃ…
人には見捨てるとか言っておきながら自分も沙織を置いて学校に来たのか…?
まぁそんなことはどうでもいい、もう一つ気になることを沙織に聞いてみることにした
「ねぇ、沙織」
「ん?」
「私の事を親友だと思ってる?」
「え、なんで急にそんなことを聞くの?思ってるに決まってるじゃん」
「本当に?」
「本当だよ、それとも葵はボクのこと信じられないの?」
「そんなことは無いわ、ごめんなさい変なこと聞いて…」
「もしかしてヴェロニカとなんかあった?」
「別に、何もないわ」
沙織の事を疑うわけでもない、この関係を信じてないわけでもない
でももしも沙織が私の事を嫌ったら、そのもしもがあったらもう二度と沙織には会えない
まだ沙織と約束してそのままのことがある、私はその約束を果たせないまま離れるのは嫌だった
覚悟を決めて今日、前に沙織とした約束を果たすことにした
「沙織…」
「ん?」
「今日の昼休み、中庭に来て」