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ボクっ娘ファンタジア
第7章 責
「ボクたちも行こうか」
「そうね」
「ねぇ、さっきヴェロニカになに言われたの?」
「別になんでもないわ」
「でもなにか言われた瞬間急に居ても良いって…」
「本当になんでもないの」

それから何を聞いても葵は答えてくれなかった

午後の授業がすべて終わりボクと葵が帰ろうと教室を出ると教室の前にヴェロニカが居た

「なんでここに…?」
「いったでしょ、またすぐに会えるって」
「一緒に帰りましょ、先輩」
「一緒にって、あなたの家、私たちの家がある方の逆なんでしょ?」
「いいんです、今日からは私も沙織先輩と一緒に帰るんです!」

そう言ってヴェロニカがボクに抱きつく

「とりあえず沙織から離れなさい」
「嫌です」
「なんで?」
「なんでもです」
「行きましょう、先輩」

そう言ってボクの右腕を掴んだまま歩き出すヴェロニカ
その後を葵が着いてくる

昼休みと同じくずっと一人で喋ってるヴェロニカにボクが相槌をうち、葵はそれを聞いてるだけだった

ただ違うのはボクの右腕はヴェロニカが、左腕は葵がガッチリ組んでるということ

(正直暑苦しいし離してもらいたい…)

そんなことを思いながらヴェロニカの話を聞いていると、いつも葵と別れる地点に着いた

「それじゃ沙織、また明日」
「うん、また明日ね」
「葵先輩!私にはなんかないんですか?」
「早く消え失せなさい」

そう言い、葵がヴェロニカを睨み付けた

「ヒドイなー、てかそんなこと言っていいんですか?」
「前も言ったでしょ、もう何をしてもどうにもならない」
「それに、弱味を握られたからってその人の顔色をうかがって生きるのは嫌だから」
「強気な発言ですね、実は何か策でもあるとか?」
「正直言うと何も無いわ」
「ただの開き直りですか?」
「ええ、そうよ」
「葵先輩はバカなのか賢いのかわかりませんね」
「ボクには二人が何の話をしてるか分からないけど…、ケンカはやめてよ!」
「別にケンカじゃないですよ、ただ葵先輩は私の事が気に入らないみたいですね」
「あら、あなたもそうじゃないの?私の事気に入ってくれてたの?」
「まさか、そんなわけないじゃないですか」
「でしょうね」
「…こんなとこで葵先輩といつまでもやりあってても仕方ないのでそろそろ帰ります」
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