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ボクっ娘ファンタジア
第7章 責
「ヴェロニカ…?」

起き上がろうとした瞬間、ヴェロニカがボクの上に四つん這いになって覆い被さってきた
両手も押さえつけられ、ヴェロニカが自分の足をボクの
足に乗せて完全に動きが封じられてしまった

「ちょっ!なに!?」
「沙織先輩…大好きです」
「…っ!?なんで今そんなこと言うの…?」
「いけませんか?」
「いけないっていうか、反応に困るし…」

そんなボクの言葉に何も返さず、ゆっくり顔を近づけてきた

「やっ…ダメっ…!」

そうボクが言ってもヴェロニカは全く聞こうとしない
そしてヴェロニカが自分の唇をボクの唇に重ねた

「ヒドイよ…なんでこんなことを…」
「ごめんなさい、沙織先輩があまりにも可愛かったので」
「ファーストキスだったのに…」
「ファーストキスではな…いや、今はやめときましょう」
「?」
「とりあえず、ボクの上から退いてくれないかな…」
「このまま先輩の顔を見ていたいのでダメです!」

体を動かして無理矢理どかそうとするが動かない
ヴェロニカのこの細い体の何処にそんな力があるのだろうか

ヴェロニカとそんなやり取りをしていると、階段を誰かが上がってくる音がした

「お母さんだよ、こんなとこ見られたら誤解されるって!」
「いいじゃないですか、お母様公認にしてもらえば」
「ボクの上から退いて!」
「嫌です」
「お願いだから…!」

こんなことをしている間にも、一歩ずつボクの部屋に近づいてくる

そしてついにドアが開き、そこに立っていたのは母ではなく葵だった

「あっ…葵!」
「色々と心配で見に来たけど…どうやら仲良くやってるみたいね」

「あちゃー、これは俗に言う修羅場って奴ですね…」
ヴェロニカが苦笑いを浮かべながらそう呟いた
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