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ボクっ娘ファンタジア
第9章 実ル終ワル
公園に着くとヴェロニカと葵が睨み合っていた
回りの人もその不穏な空気を察してか近づこうともしない

「葵!ヴェロニカ!」

ボクが二人の事を呼ぶと二人は
「沙織!?なんでここに!?」
「沙織先輩、なんでここに?」
と同じタイミングで同じようなことを言った

「元はといえばボクがはっきりしなかったのが悪かったんだ…」
「今ハッキリさせる、だから」
「二人に聞いて欲しいんだ、今のボクの気持ちを、特に葵に」

いつまでもこんな事を続けていてもしょうがない
おそらく二人も同じ気持ちだろう
だからボクが今日ハッキリ言って
すべてを打ち明けて終わらせるつもりでいた

しかし、葵がそれを拒絶する

「いやっ…!私は嫌よっ…!」

そう言い走って公園から出ていってしまった

「あらら、葵先輩行っちゃいましたねぇ」
「どうします?」
「追いかけようよ」
「追いかけるって言ったってねぇ…、どこいったかわからないじゃないですか」
「まずは葵の家に行ってみようよ、帰ったかもしれない」
「でも違うとこに行ってたら無駄足じゃないですかー」
「いやならいいよ、ボク一人で行くから」
「うー、なんか冷たい言い方ですねぇ…」
「ごっ、ごめんそんなつもりじゃ…」
「いいですよ、私も一緒に行きます」

二人で公園を出て葵のうちに向かう

こんな時に何を話していいかわからず二人とも無言で歩いていた

しかし葵の家まであと数十メートルとなった所でヴェロニカが急に口を開く

「なんかあの時と逆になっちゃいましたね」
「あの時って?」
「葵先輩が沙織先輩に告白した時ですよ」
「沙織先輩が葵先輩から逃げて、今度は葵先輩が沙織先輩から逃げた」
「そういえばそうだね…ってなんでそんなことヴェロニカが知ってるの!?」
「前に言ったでしょ、私は沙織先輩のことならなんでもわかるって」

「取り合えず家の前まで来ましたけど、これからどうします」
「出てくるまで待つ、きっと出てくるよ」
「帰ってきてるのかすら分かんないのにですか?」
「葵は帰ってきてるよ、そして出てくる」
「なんでそんなことが」
「分かるんだよ、なんとなく」
「そんな超能力者じゃあるまいし…」

そんな話をしているとドアが開き中から葵が出てきた

「あ、本当に出てきましたねぇ」

ヴェロニカが信じられないというような表情で言った
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