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眩惑のディナーショー
第14章 福袋[竹]
ザイードは怯えた顔のティファニーに言った。
「女、折られたら許せ…」
「──…っ…」
「だがそれが逃げ遅れたお前の運命──…カダルだ…甘んじて受け入れろ」
「は、はいっ…」
構わず歩を進めるザイードにそう諭され、ティファニーは目をぎゅっと瞑り震える声で応える。
「なっなに言ってやがるっ──」
ティファニーの返事に男は後退りしながら焦りを口にした。
その男の背中にチクッと何かが刺さる。
「ひいっ……」
男は振り向いた顔から目を剥き出すように見開き上を仰いだ。
ラクダに乗った猛将ターミルを筆頭に部隊の男達が輪を組むように男を囲んでいる──
ターミルの大きな湾刀の先は男の背中に小さな傷を付けて向けられていた。
「ザイード様から剣を奪えば逃げられると思ったか…」
「なっ…」
髭に埋もれた口でニヤッと笑うターミルに気を取られた瞬間、羽交い締めていたティファニーの身体をザイードに奪われる。
素早く脱いだ黒装束でティファニーを包み男の側から引き放すと、ザイードは男の体を砂の上に投げ倒した。
「いけっ族長っ!」
部隊の男達が声援を送り何やら賑わいを見せる。
「女、折られたら許せ…」
「──…っ…」
「だがそれが逃げ遅れたお前の運命──…カダルだ…甘んじて受け入れろ」
「は、はいっ…」
構わず歩を進めるザイードにそう諭され、ティファニーは目をぎゅっと瞑り震える声で応える。
「なっなに言ってやがるっ──」
ティファニーの返事に男は後退りしながら焦りを口にした。
その男の背中にチクッと何かが刺さる。
「ひいっ……」
男は振り向いた顔から目を剥き出すように見開き上を仰いだ。
ラクダに乗った猛将ターミルを筆頭に部隊の男達が輪を組むように男を囲んでいる──
ターミルの大きな湾刀の先は男の背中に小さな傷を付けて向けられていた。
「ザイード様から剣を奪えば逃げられると思ったか…」
「なっ…」
髭に埋もれた口でニヤッと笑うターミルに気を取られた瞬間、羽交い締めていたティファニーの身体をザイードに奪われる。
素早く脱いだ黒装束でティファニーを包み男の側から引き放すと、ザイードは男の体を砂の上に投げ倒した。
「いけっ族長っ!」
部隊の男達が声援を送り何やら賑わいを見せる。