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眩惑のディナーショー
第16章 花魁道中
「きゃあ」
悲鳴を上げた菖蒲の躰が不意に上に持ち上がり吊るされる。
腰を釣り上げられた状態で腕は後ろで組まれたまま、菖蒲の躰は床に足裏が着くギリギリの位置で丸太からぶら下がり不安定に揺れていた。
丸太を支えにしてアサドは長い襷の紐を床に打ち付けた螺に結び付ける。
固定された襷の紐に動きを囚われて、菖蒲は微かに怯え震えていた。
アサドは前のめりになった体制で歪む菖蒲の頬をそっと指でなぞる。
「そう怖がるな…今にその恐怖心も消え失せるはずだ…」
「……っ…」
頬に触れていたアサドの指先が菖蒲の首筋をゆっくりと伝い、下に降りていく──
それは菖蒲の赤い襦袢の襟ぐりを辿ると胸元の膨らみの位置でピタリと止まり、アサドはふっと笑みを浮かべた。
「小振りだな…九重のたわわな乳房とはえらい違いだ」
「──…っ!…」
アサドの侮辱の言葉に菖蒲は怯えた表情を変えてアサドを睨む。
アサドはそんな菖蒲を楽しむようにニヤリとした顔を向けた。
「小振りだが、これがたまらぬほど好きだって男も沢山いる──…」
「……っ…」
「要は感じ方と泣き方だ…女で躰を売りにするならそれを先ずは覚えろ」
「ああっ…」
アサドは言った傍から菖蒲の赤襦袢の襟に手を掛けると片方だけの乳房を露に晒した。
悲鳴を上げた菖蒲の躰が不意に上に持ち上がり吊るされる。
腰を釣り上げられた状態で腕は後ろで組まれたまま、菖蒲の躰は床に足裏が着くギリギリの位置で丸太からぶら下がり不安定に揺れていた。
丸太を支えにしてアサドは長い襷の紐を床に打ち付けた螺に結び付ける。
固定された襷の紐に動きを囚われて、菖蒲は微かに怯え震えていた。
アサドは前のめりになった体制で歪む菖蒲の頬をそっと指でなぞる。
「そう怖がるな…今にその恐怖心も消え失せるはずだ…」
「……っ…」
頬に触れていたアサドの指先が菖蒲の首筋をゆっくりと伝い、下に降りていく──
それは菖蒲の赤い襦袢の襟ぐりを辿ると胸元の膨らみの位置でピタリと止まり、アサドはふっと笑みを浮かべた。
「小振りだな…九重のたわわな乳房とはえらい違いだ」
「──…っ!…」
アサドの侮辱の言葉に菖蒲は怯えた表情を変えてアサドを睨む。
アサドはそんな菖蒲を楽しむようにニヤリとした顔を向けた。
「小振りだが、これがたまらぬほど好きだって男も沢山いる──…」
「……っ…」
「要は感じ方と泣き方だ…女で躰を売りにするならそれを先ずは覚えろ」
「ああっ…」
アサドは言った傍から菖蒲の赤襦袢の襟に手を掛けると片方だけの乳房を露に晒した。