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神様のいない世界
第1章 運命
「俺が聞いてんだよ、母親は何処だ?!」
「……おら、早く答えろや!!」
和穏は肩を上げて身を縮こませ、目を泳がせながら答えた。
「い……いません」
「何処に行った?」
「わ……分かり……ません」
チラチラと相田をみれば、軽く頷きながら和穏を見下ろして言う。
「で?あんたは何処へ行く気なんだ?」
「っちょっと……そこまで」
警察に……とは言えなかったのだ。
刺激して自分が拉致られても困るから。
家族の捜索願を『通報』と間違えられるのも困る。
「そうか、俺もあんたに用があったんだよ、丁度いいから車に乗れ」
「……おら、早く答えろや!!」
和穏は肩を上げて身を縮こませ、目を泳がせながら答えた。
「い……いません」
「何処に行った?」
「わ……分かり……ません」
チラチラと相田をみれば、軽く頷きながら和穏を見下ろして言う。
「で?あんたは何処へ行く気なんだ?」
「っちょっと……そこまで」
警察に……とは言えなかったのだ。
刺激して自分が拉致られても困るから。
家族の捜索願を『通報』と間違えられるのも困る。
「そうか、俺もあんたに用があったんだよ、丁度いいから車に乗れ」