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神様のいない世界
第1章 運命
「いえ……結構です」
もちろん断るのが正解なのだが、言い捨てて背を向けた相田は、和穏の返答に振り返りひどく冷たい目で見下ろしていた。
「お伺いじゃねぇんだよ、命令だ」
相田の目と言葉にビックと身体が反応する和穏は、危険を察知して、身構えたのだ。
選択は『逃げる』のコマンドしかない。
ここは丁度一階。
玄関の前には5人の男がいて、どの人も体格がいい。押し割って逃げれるはずも無いのだから、振り返って窓から逃げるしかない。
生憎、取られるものもお母さんが全部持って行ったのだから……
そう思って振り返れば、相田ではない別の男が身を乗り出し、和穏の襟を掴み止めた。
一瞬首が締まり、そのまま尻餅をつけば相田に髪を鷲掴みにされ、無理やり引っ張り立たされた。
もちろん断るのが正解なのだが、言い捨てて背を向けた相田は、和穏の返答に振り返りひどく冷たい目で見下ろしていた。
「お伺いじゃねぇんだよ、命令だ」
相田の目と言葉にビックと身体が反応する和穏は、危険を察知して、身構えたのだ。
選択は『逃げる』のコマンドしかない。
ここは丁度一階。
玄関の前には5人の男がいて、どの人も体格がいい。押し割って逃げれるはずも無いのだから、振り返って窓から逃げるしかない。
生憎、取られるものもお母さんが全部持って行ったのだから……
そう思って振り返れば、相田ではない別の男が身を乗り出し、和穏の襟を掴み止めた。
一瞬首が締まり、そのまま尻餅をつけば相田に髪を鷲掴みにされ、無理やり引っ張り立たされた。