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神様のいない世界
第4章 躾
「そうか、だったらそれでいい。この部屋に俺のいない間に人は入れるな」


そう言った宗高は和穏の横に膝を置き、和穏のおでこに唇を重ねた。

ぎゅっと目を瞑った和穏だったが、そのまま布団に引き込まれ、後ろから抱きしめられると心臓がドクンドクンと鳴り出し、思わず息を止めていた。


また、犯される?!


恐怖にそう勝手に体が反応していたのだ。
宗高はただ抱き寄せただけだったのだが、和穏の身体の強張りに気づき覗き見ると、息を止めている和穏に思わず笑ってしまった。


「っはは」


「な、何が、おかしいんですか?」


「息を止めて顔が真っ赤だぞ?それに……心臓がバクバク言ってる」


宗高にいきなり胸を鷲掴みにされた和穏は、声も出せずにその手を振り払った。
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